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六話 ページ7

少しは戦意を削げたと思ったのに

再度迫ってくる刀を折れないよう、気を付けながら蹴りあげ、驚きを隠せない長谷部を地面にねじ伏せる

長谷部「...っっぁ!?」

『そんなに、ボロボロな姿で僕には勝てないですよ』

上から降ってきた刀を取り力を込める

長谷部「っ!?何を...」

刀が淡い光を放つ

『やる事があるので応急処置しか出来ませんが』

刀を長谷部の鞘に入れ、長谷部を塀にもたれさせ加州に案内を促す

長谷部「何で、俺を助けた...」

『...それが僕の役目ですし』

長谷部が口を開く前に続きを言う

『まあ、役目、と言うより、僕がしたくてした事です』

長谷部「...おかしな奴だな」

『君に言われたくありません...大人しく其処にいて下さいね』

長谷部から目線を外すと加州の後に続き
先程のように廊下を歩く
少ししてから加州が口を開いた

加州「...長谷部を助けてくれてありがとう」

『いえ、当たり前の事です』

加州「当たり前じゃないよ、元に此処の審神者がそうだし...」

そういった後、加州が立ち止まった

加州「此処の、角曲がった奥」

『...奥ですか?』

加州「...うん、ごめん、俺、此処から先に行けない」

『...加州は此処で待っていて下さい、僕も、見られるの少し嫌なので』

加州は小さく頷いて
それと、と言葉を繋げる

加州「其処には、三日月宗近がいると思う...気を付けて、多分、見てるだけだと思うんだけど」

『見てる...だけ?どうして三日月は其処にいるのですか?』

加州は少し辛そうな表情をした

加州「...鎖で縛られてる...逃げられないように、三日月さんは練度が低くても充分強いから殺されないように保険かけてるってのもあると思う、審神者のお気に入りって言うのもあるし」

『縛られてるなら別に...』

加州「堕ちてる...ううん、まだ堕ちかけてる段階だけど、今の状況だったら何してくるかわかんない」

"審神者の言うことも簡単に聞いちゃうと思う"

そう言って悲しそうな顔をした加州
僕は小さく頷いてから審神者の部屋へ向かった

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帰蝶(プロフ) - 続きが気になります!!!次の更新を楽しみに待ってます!!!これからも応援しています!!! (2017年7月5日 1時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
橙蝶 血暗(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!更新の通知が来るたびにワクワクして読んでます!頑張ってください! (2017年3月28日 8時) (レス) id: c5dce0cdd3 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きキターーー!!!!ありがとうございますっ! (2017年2月13日 20時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - すごく嬉しいです。忙しいのにありがとうございます!今から読みますー! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 949c742c81 (このIDを非表示/違反報告)
弥琴(プロフ) - ちーさん» ごめんなさい!更新しました!わ、ありがとうございますっ!(´;ω;`) (2017年2月12日 23時) (レス) id: ca6c0e4a85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弥琴 x他1人 | 作成日時:2016年12月28日 18時

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