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五話 ページ6

『...刀剣男士は?』

加州「...さっき言った、折るっていうのは実はまだ誰もされてないんだ」

加州は立ち止まって血だらけの部屋を見つめる

加州「...奥に蔵があるんだけど、そこに顕微を解いて置いてある」

『?堕ちた刀剣男士がいると聞きましたが』

加州「いるよ、他の部屋に、顕微も解けないから厳重に閉じ込めてるんだよ」

加州の顔に影が落ちる

『それは、一振りだけですか?』

加州「ううん、三振り」

『...そうですか...先に行きましょう』

加州「...っ...う、ん」

先に歩き出す加州に付いて行く

『後で』

加州「...え?」

『審神者の件が終わった後、できる範囲で手を尽くしてみます、ので、加州、案内よろしくお願いします』

歩みが止まった加州の肩が震えている

加州「う、ん...うん、ありがとう」

加州は目元を袖で拭うと歩き出した
多分、彼の身内もその三振りの中にいるんだろう

『っ危ないっっ!』

廊下の角に誰かの気配を感じた瞬間、それが動いた
大きな殺意とともに

加州「...っわ!?」

廊下を蹴り、加州を抱いて離れ、庭におりる
加州をそこに下ろし、廊下に目を移す

『っ!?』

目の前に迫っていた刃を避け、刀を握る手の甲を叩き、相手の手から刀を落とし、軽く横腹を蹴った

「がっっ!!!!!」

蹴られた相手は落ちた刀を拾い、転がりながらも地面に手を付き、体制を整え、こちらを睨む

加州「った...?長谷部...」

長谷部、と呼ばれた青年は僕を睨むことを止めず、口を開いた

長谷部「...加州、主を裏切ったのか!」

加州「う、裏切るも何もっアンタだってあの人の行いを見てただろ!?何より、近侍もっ...っなのにっ...なのに...どうしてずっとアイツを慕うんだよ!?」

加州が声を荒らげる

長谷部「...お前に何が分かるっ!!」

辛そうな苦しそうな、何かを恐れているのがその声音から読み取れた

『何を、恐れているのですか?』

ビクッと長谷部の肩が揺れる

長谷部「お、それてなど」

『じゃあ、言い方を変えます、何を言われたのですか?審神者に』

長谷部の顔が青ざめていく
分かりやすい刀だな…

長谷部「...っ貴様を此処で殺す!」

刀を構え直し、地面を蹴り、こちらに跳んでくる長谷部

『そんな簡単に殺せないですよ、僕は』

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帰蝶(プロフ) - 続きが気になります!!!次の更新を楽しみに待ってます!!!これからも応援しています!!! (2017年7月5日 1時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
橙蝶 血暗(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!更新の通知が来るたびにワクワクして読んでます!頑張ってください! (2017年3月28日 8時) (レス) id: c5dce0cdd3 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きキターーー!!!!ありがとうございますっ! (2017年2月13日 20時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - すごく嬉しいです。忙しいのにありがとうございます!今から読みますー! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 949c742c81 (このIDを非表示/違反報告)
弥琴(プロフ) - ちーさん» ごめんなさい!更新しました!わ、ありがとうございますっ!(´;ω;`) (2017年2月12日 23時) (レス) id: ca6c0e4a85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弥琴 x他1人 | 作成日時:2016年12月28日 18時

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