三話 ページ4
厚「殺す、ため？」
薬研「何を考えてる？」
キッと二振りが僕を睨む
『逆に、君達がどうして審神者を守っているのかが分からないです』
厚「それは...」
薬研「大将を敵から守るのは当たり前の事だろう」
言葉を濁した厚の前に薬研が出る
『それは本当ですか？その人は、君達の家族や仲間や友達を、酷い目に合わせているのでしょう？おかしいですね、あ、脅し、とかですか？』
一瞬だった
薬研「黙れっっっ！！！」
薬研が地を思いっきり蹴り、こちらに背をかがめて走ってきていた、が
薬研「なっっ！？」
薬研が驚くのもむりはない
なにせ、僕の首元に当てようとした刃を"僕"が"素手"で掴んでいるんだから
薬研「な...にし、て」
『脅し、に反応しました？審神者に脅されて何も出来ないから僕で代行ですか？薬研』
薬研「っ...」
言い返せない薬研にその場から動けない厚
その時だった
？「ストップ」
突然横から静止の声がかかる
そちらに目を向ける、と
加州「あー、俺は加州清光、ちょっとそこら辺にしといてくれないかな」
僕は握っていたもう余り力の入っていない刃を離し、加州清光に近づく
薬研はその場に膝を付き、厚がすぐに駆け寄る
その目には警戒の色は薄く、逆に不安と戸惑いと恐怖が浮かんでいた
加州「アンタが言った通り俺達は脅されてる、あの人の脅しは卑劣で、刀剣を閉じ込め、言うことを聞かないと折るんだよ」
『...そんな事だろうとは思いました、で、君は「審神者を殺して」...』
薬研「何言って...駄目だ！そんな事したら乱が！五虎退がっっ！！！加州の旦那だって大和守がっ」
加州「ちょっと黙ってて」
加州は薬研を黙らせるとほんの1mくらいで止まった僕に視線を向ける
加州「アンタの、刃を掴んだはずの手は、血が出ていないしあとも無い、普通刀素手で掴んだら軽い怪我じゃ済まないのに」
僕は加州に先を促す
加州「人間じゃ無いでしょ、何者かは分かんないけど、怪我しないなんておかしいし」
『一応人間ですけどね』
加州は鋭い観察眼を持ってるらしい
加州「とにかく、アンタならこの非道で卑劣なあの人の行いを止められる」
その目は揺れずに真っ直ぐ僕を捉えている
加州「案内は俺がするから、付いてきて」
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帰蝶(プロフ) - 続きが気になります!!!次の更新を楽しみに待ってます!!!これからも応援しています!!! (2017年7月5日 1時) (
レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
橙蝶 血暗(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！更新の通知が来るたびにワクワクして読んでます！頑張ってください！ (2017年3月28日 8時) (レス) id: c5dce0cdd3 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きキターーー!!!!ありがとうございますっ！ (2017年2月13日 20時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - すごく嬉しいです。忙しいのにありがとうございます！今から読みますー！ (2017年2月13日 7時) (レス) id: 949c742c81 (このIDを非表示/違反報告)
弥琴(プロフ) - ちーさん» ごめんなさい！更新しました！わ、ありがとうございますっ！(´；ω；｀) (2017年2月12日 23時) (レス) id: ca6c0e4a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥琴 x他1人 | 作成日時：2016年12月28日 18時
