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十話 ページ11

〜三日月宗近side〜

『すみませんでした…今すぐ直しますので』

そう言った審神者に驚いた
傷つけたのは俺だのに、どうして謝るのだ、と

言われた通りに今剣を直していく

今剣の目が覚めた時は嬉しかった

俺のせいでずっと暗く、狭い所に入れられ、審神者の機嫌が悪れば暴行を受けていたのだから

今剣がお礼を言うと

直すのが遅れた、ごめんなさい、と

審神者はそう言い、今は俺を直している

今剣「...どうして、あやまったのでしょうか」

温かく、優しい何かが体を癒していく

三日月「...さあな、長い間、人間といたが、此奴は全く読めん」

ただ...

三日月「...あの審神者とは全く違うな」

今剣「そうですね」

此奴にだったら、此処の本丸を任せてもいいと思えた

〜三日月宗近side_end〜

『終わりました、って...寝、てる?』

集中して全く気付かなかった
ーーー疲れていたのだろう
三日月は胡座をかいて壁にもたれていて、その胡座の上に今剣が眠っていた

新堂「...空木さん」

はっとして廊下の方を見ると新堂さんがいた、その足元にはこんのすけも

こんのすけ「直していただけたのですね!」

『静かにしてください、こんのすけ』

こんのすけは二振りが眠っている事に気付くとはっとし、口を閉じた

新堂「こいつを、どうすればいいんですか?」

あ、忘れていた

新堂「もしかして、忘れてましたか」

すくっと立ち上がって、審神者に近寄り、しゃがみこんだ

バキッ

素手で審神者の胸元にある心臓を掴み取る

こんのすけ「うっ...グールって言うのは...本当だったんですね」

『息の根は止めたので、審神者を政府で保管しておいて貰えませんか、此処で喰べるなんて、したくないので』

新堂「...分かりました」

審神者から取った心臓を、お面をずらし、喰べる

『こんな女でも、美味しいんですよね』

そう言って微笑む

こんのすけ「っ...」

新堂「こんのすけはあっちに行っていてください」

こんのすけ「そ、うします…」

こんのすけが部屋から出ていく
新堂さんが布を差し出す

『ありがとうございます』

それをありがたく受け取り、手と口元を拭き、お面を戻す

新堂「審神者は小分けにして、必要な時に送りますね」

『ご迷惑をおかけします』

新堂「寧ろ私達の方が迷惑をかけていますよ」

新堂さんがそう言うと何人かの黒いスーツの人達、政府の人達が審神者にシーツをかけ、担架に乗せ、出ていった

新堂「では、失礼します」

『はい』

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帰蝶(プロフ) - 続きが気になります!!!次の更新を楽しみに待ってます!!!これからも応援しています!!! (2017年7月5日 1時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
橙蝶 血暗(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!更新の通知が来るたびにワクワクして読んでます!頑張ってください! (2017年3月28日 8時) (レス) id: c5dce0cdd3 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きキターーー!!!!ありがとうございますっ! (2017年2月13日 20時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - すごく嬉しいです。忙しいのにありがとうございます!今から読みますー! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 949c742c81 (このIDを非表示/違反報告)
弥琴(プロフ) - ちーさん» ごめんなさい!更新しました!わ、ありがとうございますっ!(´;ω;`) (2017年2月12日 23時) (レス) id: ca6c0e4a85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弥琴 x他1人 | 作成日時:2016年12月28日 18時

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