8話! はじめ「そう言えば、あの仕掛け。(名前)に任せたの俺だけど。あれどこから持ってきたんだ?」(名前)「ああ。霧声さんから借りた。銃と人形は僕の手作だけど」はじめ「…(手先器用すぎる…)」← ページ9
Aside
はじめ「でも、海に潜って冷えきった体が温まるにつれ、ちの巡りが良くなり、水中メガネの痕をくっきり浮かび上がらせてしまったって訳さ」
ぼーっと聞いていた伊豆丸さんが、僕達の推理を否定して、寒野さんがころされそうになった時は、一緒に居たと言っていた
はじめ「確かに。でもアンタは僕達と一緒に居ながらにして、寒野さんを自動で撃ちころす仕掛けを用意していたのさ」
話が一旦終わると同時に、僕は腕時計を確認した
「…そろそろ時間だね。皆さん着いて来て下さい」
ーー
ー
コテージから出て、セイレーンの哭き声が響き渡る中、はじめくんが、ベランダにある物を指を指しながら皆に見てもらうように声を掛ける
その時。伊豆丸さんは、遠くからこっちを見ていた
鰐瀬「あれは、水中銃?柵に固定してある…」
「あ、気をつけて!糸が貼ってあるので」
鰐瀬「糸…?」
その糸は、銃のスライドリリースレバーから、窓の下枠に繋がっていた
それは、安全ピンで留められていた
はじめくんは、繋がっている糸の下を括り、僕は、反対側の扉から出て、はじめくんの隣に着くと、窓を開けた
はじめ「恐らく寒野さんは薬でねむらされ、固定された水中銃の正面に座らせていた」
__そして、この1本目の糸は…__
はじめ「事前に水中銃が発射されない為の、言わば"安全装置"なんだ」
鰐瀬「1本目の糸?」
「銃をよく見て下さい。もう一本結んでいるでしょ?」
よく見ると、もう一本には、下にあるボートと繋がっていた
右竜「もしかして、この無人のボートが引き金なの?」
「はい」
それに反応するかのように、セイレーンの哭き声が低くなる
「セイレーンの哭き声が変わった。潮の向きも陸から沖方向にかわる…」
"皆さ。水中銃から離れてて下さい"と、声を掛けて皆が離れるのを確認すると、はじめくんが仕掛け内容を話し始める
「ボートに引っ張られ、第1の糸が安全装置を外し…そして、第2の糸が水中銃の引き金を引く」
そして撃った反動と糸を引っ張られて、水中銃は海に落ちる
はじめ「凶器の隠滅も完了」
はじめくんは、伊豆丸さんに顔を向け、伊豆丸さんが仕掛けた、潮の変化を使った自動装置といった
「あの時、貴方がそう叫んだのも。僕達がすぐにベランダに飛び出さないよう、けん制する為だったんですよね?」
寒野「っ…」
伊豆丸「そこまで言うんなら、影尾先生の時はどうなんだ?あの時は桟橋で!私は!ずっと、君らと行動を共にしてたんだぞ!?」
9話!はじめ「え、でも、作り方知ってたのか?」(名前)「あ〜…以前にお父さんと貴くんに教えて貰ってたんだ。そしたらちょっとハマっちゃって…」はじめ「( ꒪⌓︎꒪)」←→←7話! 映像確認のとこは飛ばすね!
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作者名:まふころー | 作成日時:2022年7月4日 7時