54話! ページ47
Noside
指を刺された鳴沢は、一瞬驚いた顔をしていたが、真顔に戻り、はじめの推測を否定した
鳴沢「伊能さんが最後のくじを引いたのは、伊能さん自身の意思で、僕にどうこうできる話じゃないでしょ」
はじめ「それは違うんだ」
鳴沢「えっ」
はじめ「美雪。くじ引きの前、何かあったの覚えてない?」
美雪「…携帯が鳴って、伊能さんが1度。席を外した?」
それを聞いた鳴沢は、動揺した
はじめ「あんたは何時も、伊能さんのスマホ充電係をやらされていた。それを見越してわざと、予備のバッテリーを忘れて、廊下の充電器を使わされるを得ない様に仕向けたんだ」
____くじを引くタイミングを見計らって、___
ー回想スキップ!ー
はじめは、卓球台の所まで行き、肝試しの順番を最後にした事を説明していた
はじめ「後は。皆が寝静まった頃、民宿を抜け出し偽トイレを物置に戻して、伊能さんのし体を墓まで運び、ピンポン球を伊能さんのポケットに入れた…これで伊能さんころしのトリックは完成だ」
鳴沢「…違う。僕じゃない。…今君がいった事は、全部想像だ!」
鳴沢は、はじめの前まで来て"憶測だ"と言っていた
鳴沢「証拠は…僕がやったって言う証拠は、なにもないじゃないか!」
はじめ「証拠はある」
はじめは、鳴沢にそう言い、国枝と獅子島に肝試しの時に取ってきたピンポン球を持ってきたかを聞いていた
それを言うと、2人はピンポン球をはじめに見せた
そして、鳴沢もそれを出して"これがどうしたって言うんだよ"と言う
はじめ「そのピンポン球…どっから持ってきたんだ?」
鳴沢「何言っているんだよ。肝試しの缶からに決まってるだろ?」
はじめ「フッ…引っかかったな」
鳴沢「?」
はじめ「今の言葉で、"あんたが嘘をついているって言うのが証明された"んだよ」
驚いている鳴沢に、はじめは、あの夜の時に起こった出来事を話していた
ー回想スキップ!ー
はじめ「でも伊能さんのしたいのポケットに入っていたのは、"マークも何も無い普通のピンポン球"だった」
美雪「そうか!はじめちゃんの後に肝試しをした伊能さんと鳴沢さんが持っている佐木くんのボールじゃないとおかしいって事ね」
はじめ「そうさ。あんたが持っているピンポン球は、このマークが入ったボールじゃなきゃいけないんだ」
鳴沢「!」
はじめ「あんたは球が入れ替わったとも知らずに、本物のトイレにあったこのマーク入りのピンポン球をどっかに捨てただろ」
鳴沢「…」
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作者名:まふころー | 作成日時:2022年7月4日 7時