「僕ですか？はじめくんと美雪ちゃんの幼馴染です」パート2！ (ページ22)

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20話 (名前)｢(美雪ちゃんとはじめくん。付き合わないのかな…)｣美雪、はじめ「「(絶対。勘違いされてる…)」」← ページ22

Aside

はじめ「弟にひょっこり帰ってこられて、社長の座を取られるかもしれないって、内心気が気じゃなかったんじゃないかな」
美雪「じゃあ、左紺さんは跡取りの座を奪われたくない一心で、蓮月さんをころしてしまった？」

…確かに。そう考えると、あの時見た表情の理由も納得いく

歩いていると、前方に女将さんが現れ、お詫びと言って、頭を下げた事に驚いた僕達は、慌てて否定した

「あ、いえ。僕達は大丈夫です」
美雪「そうですよ。…女将さんこそ、大変ですね」
女将「申し訳ございません…」

暗い空気になった時に、はじめくんが女将さんに質問していた

「さっき社長さんが言ってた"『白蛇様の天罰』"って、何の事ですか？」

…

女将「それは、"なくなった奥様の事"です」
「…奥様って、音松さんのですか？」
女将「ええ。…私が白蛇家に来る前、10年ほど前の話になりますが、奥様の"琴音(ことね)"さんが元蔵で白蛇に噛まれてしまったんです」

ーちょいスキップー

女将「村の口が聞かない者達がそれを、白蛇様の天罰だと噂して。村一番の酒造を持つ白蛇家への嫉妬もあったんでしょう」

…でも。あの蛇に毒は無いと言ってなかったか？

考える僕を他所に、はじめくんが女将さんに"社長さんと結婚しないんですか？"と聞いていた

｢｢！？｣｣
美雪「はじめちゃん、何を急に！」←早口
はじめ「だって、どう見ても夫婦みたいだったし」
美雪｢だからって、こんな時に｢社長は、再婚なさらないんです｣…？｣
女将「私の事を思っての事…」

__白蛇様の天罰を、何よりも恐れていますから__

この人、何処かで…

ーー
ー

旅館に戻った僕達。僕は、はじめくんと別れ、お茶を飲んでいたお母さんに先程の事件のことを簡潔に話して、女将さんの事を聞いていた

そしたら、お母さんが驚いた顔をしていた

史恵「もしかしたらその人…__」
｢えっ…｣

ーー
ー

部屋に戻ると、はじめくんが先に寝てたので、その隣の空いている布団に寝ると、はじめくんが、入ってきた

「！ちょっ、」
はじめ「良いじゃねえか！久しぶりに一緒に寝ようぜ」
｢いいけど、皆にバレるよ？｣
はじめ「朝になったら戻ってるから、大丈夫だって！」
「はぁ…仕方ないな」
はじめ「よし！じゃあお休み…」

おでこに柔らかい感触があったけど、何なのか考える事無く、瞳を閉じた

翌朝。そのまま寝てしまったのか、はじめくんが抱きして寝ていたのを、お父さんの叫び声が部屋中に響いたのが朝の6時頃だった←