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11話 ページ12

Aside

はじめ「それはアンタが、中身を見るまでもなく、手紙の内容を知っていたからだよ」
「伊豆丸さん。もう言い逃れは、できませんよ」

伊豆丸さんは、諦めたかのように"完敗だ"と言った



伊豆丸「完敗だよ。金田一くん、Aくん。…犯人は、確かに私だ」

それを言うと、近くにあった椅子に腰をかけた

鰐瀬「なんで伊豆丸さんが…」

ー飛ばします!ー

伊豆丸「私は、頭を下げて、移動を願い出たんだ…"娘の…麻里香(まりか)のしの真相を探る為に"ね」



伊豆丸さんは、内ポケットから手帳を取り出して、中を開け、写真を眺めていた

伊豆丸「娘といっても仕事づけでね…父親らしい事は。ほとんどしてやれなかった…」

__私は、娘が3歳の頃に離婚してね…それから娘とも妻ともほとんど連絡が取れず、長い事生き別れ状態だったんだ…__

ー回想飛ばしますー

伊豆丸「何年かぶりの家族との時間…ほんの束の間、人間らしい、温かい時間が持てたんだ…」

写真を眺める伊豆丸さんは、幸せそうな顔をしていた

伊豆丸「でも。その時間は、長くなかった…」
「っなんで…?」
伊豆丸「…ある日突然。麻里香は公園に来なくなった」

さっきまで幸せそうな顔をしていた伊豆丸さんが、暗い表情になっていた

ー回想飛ばしますー

伊豆丸「悪性の小児がんに蝕まれている事が分かった。麻里香はそのまま帝王大学病院に入院したが、容体が急に悪化して、なくなったそうだ」
「っ!」

そんなっ…

伊豆丸「私は医療研究者の端くれとして、その話を聞いて、直感的におかしいと思った」

後ろにいる影尾さんと寒野さんは、気まずい顔をし…そして、離れた所にいる凪田さんは、俯いていた

伊豆丸「私が最後に見た麻里香は、とても元気そうで…仮に小児がんだとしても、2週間でしぬ様な状態では、なかったからだ!」

そう述べた伊豆丸さんは、怒りに満ちていた

伊豆丸「私は転属を希望し、帝王大学の事を徹底的に調べた。すると、娘がその大学病院が携わった新薬の治験対象になっていた事が分かったんだ」

伊豆丸さんは、僕の後ろにいる2人をみて、"人体実験まがいの治療を行っていた"事を言っていた

剣持「そこまで分かっていたんなら、彼らに告発する事も出来たのでは?」
伊豆丸「勿論最初は、そうするつもりで証拠を固めていった。でも彼らがぜったいをした時、奴らの口から直接聞いてしまったんだ…娘の事を」

なんだって…!?

12話 はじめ「あのときの(名前)の顔…ギャップ萌えだな」(名前)「ギャップ?」→←10話!



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作者名:まふころー | 作成日時:2022年7月4日 7時

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