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あなたside
今日は、何も予定も無かったのが余計に悪かった
母からの電話で少しの手伝いの為に地元に帰る事になり、それも終わって
だからこんな所に来てしまった
「健ちゃん…」
思い出したくなかったんだよ
だから見ない振りしてたのになあ
まだあったことに少し驚く位の公園のベンチで、泣かないように上を向く
ちなみに私の地元は仙台で、この憂鬱の原因になっている健ちゃんと同じ
…そして、この公園はその彼といつも会った場所
ずーーっと過去の話だ。私が中学生で、彼は近所のお兄ちゃんみたいな存在で
『はぁ……』
てっきり私は忘れられたと思ってたのに…違うの?
『わかんないよーーー…』
考えれば考える程、頭の中でグルグル回る
「あれ!?Aちゃん!?」
『えっ、ありさちゃん!?』
「帰ってきてたんだー!覚えててくれて嬉しい!」
自転車を降りて駆け寄ってくれたのは、今私の悩みの種となっている人の姉であり、もう何年ぶりかの再会になる
「昔も可愛かったけど今もすっごい美人さんだねえ…海外に行ったって聞いてたけど、帰ってきたの?」
『う、うん…ありさちゃんこそ素敵なお姉さんだよ!!』
「私もう30だよwww久しぶりだし、良かったらうち来ない?」
積もる話もしたいなあ、という彼女にあれよあれよと乗せられて、断ったはずが家まで来てしまった
『お邪魔します…』
「そんな遠慮しなくていいよー!お母さんー?Aちゃん来てくれたー!」
「えっ??あのAちゃん!?まあお姉さんになって…!」
変わらず優しくて勢いのすごい2人に押されて昔話とか今の事とか沢山話した
近所だし何回かこの家には上がらせてもらったことがあって、懐かしさで話にも花が咲いた
夕飯を食べていかないかと言われたので、お言葉に甘える事にして用意を手伝う
すると固定電話が鳴った
「Aちゃん出てもらってもいい?どうせお父さんだと思うからー!」
おじさんか…久しぶりすぎて私が出たらびっくりするだろうなあ
『はい、もしもし』
「えっ」
『え…』
電話の相手は、思っていた人じゃなかった
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うなじゅー(プロフ) - みさきさん» ありがとうございます!遅ればせながら更新させて頂きました(T_T) (2019年9月30日 0時) (レス) id: fb860bdf5a (このIDを非表示/違反報告)
うなじゅー(プロフ) - Fさん» ありがとうございます!お返事遅くなり申し訳ないです(T_T) (2019年9月30日 0時) (レス) id: fb860bdf5a (このIDを非表示/違反報告)
うなじゅー(プロフ) - 水無月」さん» ありがとうございます!お返事遅くなり申し訳ないです(T_T)日々かっこよくなるまさとさんに幸せ貰えてロートって最高だなぁと噛み締めております(T_T) (2019年9月30日 0時) (レス) id: fb860bdf5a (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 続きが気になります!!待ってます!! (2019年7月29日 21時) (レス) id: 402c6990c8 (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - こういうの好きです!楽しみです! (2019年5月4日 19時) (レス) id: fdd5a130d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うなじゅー | 作成日時:2018年12月4日 14時