イリーガルヒューミント【名探偵コナン】

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赤井side





赤「それはそれは。面白いじゃないか」






コ「どこが！？」







夜、ちょうどAが寝室に行った頃にボウヤから電話がきた





今日の出来事を話してくれているのだが、そうか、君は奪い合われる立場という訳だろう？




案外良い立場にいると思うのだがな



まあそう言うと彼は怒る





コ「Aさんは？」





赤「彼女なら寝ているよ」





随分とよく寝る習性らしく、まだ9時過ぎだというのにソファで今にも眠りに落ちそうになっていたから、寝室に向かわせた







コ「えっ、早いね」






赤「小学生の君にいわれるのもおかしなものだな」







コ「身体はね」







身体が小学生なら体力や性質もそうなるのでは無いのか･･･？




彼が夜更かしなだけか。夜通しホームズでも読みそうな性分に思う








赤「それで、ポアロという事は安室君にも会ったのか」







コ「あっ、昴さんの事秘密にするの大変だったんだからね」







赤「何故隠す必要が？」






コ「･･･何の嫌がらせ？荒ぶる安室さんを止めるのは僕なんだから」








荒ぶる安室君･･･




フッ。面白いことを言うな






赤「ククッそれは世話をかけたな」







コ「もう。あ、それと」







『しゅーいちーー』






彼が続けて何か言いかけた時、リビングの扉が開いてAが降りてきた






どうやら寝ぼけているらしい







赤「悪いボウヤ。またかけ直すよ」






コ「えっ、赤井さ」







『しゅいち、喉、乾いた』







【ピッ】





電話を切った







赤「･･･君は眠くなると甘える癖を直した方がいいな」






『？』






理解していないか




目がトロトロと今にも閉じそうだ







赤「はあ、何が飲みたい？」







『ここあ〜』








赤「ここで待っていろ」








『やだ。しゅーいちあったかい』








少しクーラーが聞きすぎかもしれないが、夏はくっつくには暑いのだが･･･









赤「それだとココアが作れないが」









『じゃあいい』








全く･･･







もうほとんど瞼を上げられていない彼女を抱き上げて、もう寝た方がいいと言うと、一緒に寝ると言い出した









赤「ホー･･･後から文句は受け付けないぞ？」









もう聞いていないか







ただ、俺の首に腕を回して腕の中で安心しきった寝顔を見ると、寝ぼけているのも悪くないと思えてしまった






俺も大概彼女に甘いようだ

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