イリーガルヒューミント【名探偵コナン】

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赤井side







赤「A、朝食はパンでいいのか」







『えっ、作ってくれたんですか！？すみません〜』









彼女の自室にしている部屋のドアをノックし話しかけると、朝から元気な声が返ってきた








『おはようございます。赤井さん』








赤「秀一でいいと言っただろう」







1日中赤井さんという他人行儀で呼ばれつづけるのは落ち着かないからな






俺が赤井の姿でいるのは、昨日彼女に『私は貴方に興味が無いので情報漏洩などしませんから安心してください』と、些か気づつくほどにハッキリと言われたからだ





恐らくそれは本当だろう


狙いが俺ならとっくに脅されでもしているし、殺されていてもおかしくは無い





ただ、人前では沖矢昴として接してくれという要請だけをして、1種の協定のような物を結んだ









『いただきます』








赤「召し上がれ」








彼女の目的は何なのだろう





やはり、ボウヤなのか。それとも･･･









赤「･･･そんなに見つめられると食べづらいのだが」









『あっ、ごめんなさい。整いすぎててつい』









･･･本当に調子が狂う







何か此奴はズレているというか、気が抜ける









赤「君は、」








『君じゃありません秀一さん』









赤「･･･Aは、何が目的だ」









『目的？新一くんに会うことですけど』









赤「会ってどうする？結婚するのか？」









『そりゃあ婚約者ですから』









赤「ホー」








『秀一さんってよくホーって言いますよね』









フクロウみたい、という目の前の目玉焼きを頬張る少女にはこれから手を焼きそうだ









赤「頬」








『えっ短いバージョン？』








そういう意味ではない






さっきまで口に運んでいたのだろうパンに付けていたチョコレートソースが彼女の頬についていたので指で拭ってやった








赤「甘いな」








『なんですかその王道』








赤「王道？」









『赤井さんちょっと口開けてください。あーっ』








言われた通りに口を開けると、トマトを突っ込まれた








『お返しです。あーん』









赤「何故トマト･･･」







『赤井さんだから赤い方がいいかと』







赤「君が嫌いなだけだろう」









『ぎゃっ、バレた。ていうか君ってまた言いましたね』








罰ゲームのトマトです。と、また口にトマトを突きつけられる

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