深瀬くんと。

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この曲……あの時の？

そう思ったらいてもたってもいられなくて、パーカーを羽織って外へ飛び出した。

自転車に跨って力一杯ペダルを漕ぎ出す。

ここ数週間行っていなかった、あの丘を目指した。

あの場所でもう一度、この曲が聴きたかったから。

坂を登って、自転車をとめる。

もうすっかり冷たくなったはずの夜の空気は、息の弾んだわたしには丁度いいくらいだった。

ゆっくり呼吸を整えながらいつもの場所まで歩く。

期待なんかしていなかったけど、誰もいない原っぱは少し寂しそうに見えた。

真ん中に寝転んで、もう一度あの曲をかける。

今度は曲だけじゃなくて、彼の声にも耳を澄ました。

＿＿＿＿Welcome to the Starlight Parade.
星が降る眠れない夜に、僕達を連れていったあの世界

夜空にはたくさんの星が輝いていた。

まるであの日のように。

わたしは空を眺めながら思う。







＿＿＿＿本当に、星が降ってきそう

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