深瀬くんと。

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着替えを済ませて、リビングを覗く。

深瀬くんはまだ起きてなくて、わたしが身代わりにした大きなぬいぐるみに寄りかかってた。

せっかくのおやすみだから、ゆっくり寝させてあげよう。

わたしはそう思って、音を立てないようにキッチンに向かった。

キッチンでは、なかじんがお昼ごはんを作ってた。

「手伝うよー！」というと、『ありがとう！』と返してくれるなかじん。

今日のお昼はオムライスみたい。

「なかじんー、賞味期限切れたの使わないでよ？(笑)」

『えー、でも勿体無いじゃん。ちょっとくらいなら大丈夫だよ。』

「ちょっとじゃないよ！この鷹の爪なんてもう二ヶ月くらい過ぎてるし(笑)
SEKAI NO OWARIのギタリストなんだから、もうちょっと気を使わないとー」

なかじんは料理も上手くて、手際よくチキンライスを炒めたと思ったら、あっという間に卵を被せて五人分のオムライスを完成させた。

ほんと、なんでも出来ちゃうんだね。

美味しそうなオムライスをテーブルに運んでたら、ソファの上の毛布の塊から『いい匂いがする』って声が聞こえた。

食いしん坊さんのお目覚めを合図に、みんなでテーブルにつく。

なかじん特製のオムライスは、思った通りにすっごく美味しかった。

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