時をこえて そばにいて【社会】

プロローグ〜出会い〜 ページ1

わたし、織田A。夏休みも、もうすぐ終わり。

……でも歴史のレポートだけまだ手をつけてないんだよね……。

だから今日はここ。図書館で資料を探して一気に片付けるの！レポートのテーマは「好きな歴史上の人物」

わたしが選ぼうと思ってるのは坂本龍馬なんだ

理由は真っ直ぐで行動力があってカッコイイから！近くにあんな人がいたら、絶対好きになっちゃう♡ と言っても、ドラマの中でしか知らないんだけどね。笑笑

わぁ、結構混んでるなぁ、、うちの学校の人多い気がする。

もうすぐ夏休みが終わる この時期。みんな考えることは一緒だよね。

さすが坂本龍馬……。いっぱいありすぎてどの本選んだらいいか分かんないや。

とりあえず、あの大きく坂本龍馬って書いてあるのを……って届かない……！踏み台……「この本読むの？」えっ……か、カッコイイ……。

『あ、あのっ……はいっ宿題でレポート書かなくちゃいけなくて……』かっこよすぎて目 合わせられない！
「レポート？龍馬の？あっ君 織田さんって言うんだ！」 『は、はいっ』

「だったら龍馬じゃなくて織田信長書けばいいじゃん！俺大好きなんだ！えっと、織田信長でオススメなのはねー……そう、これ！」あ、あれ？私の意見はー？！

「信長をテーマにするならこの本がいいよ。分かりやすいし、いろんなエピソードも載ってて面白いから。」…………。「織田」っていう名字のせいで必ず変なあだ名が付けられる。この名字は好きじゃなかったけど……。
「織田さん？勝手に薦めてごめん。しかもつい熱くなっちゃって」
『そんなことないですありがとうございますっ』こんなかっこいい人の薦めを断れるわけないーーー！！
「良かったじゃ、織田さん、頑張れよ！良かったら信長でね。」 『はいっ』

……いい人だったな。それに、かっこよかった。
大学生かな？この近所に住んでるかな？

『……また、会えないかなぁ……。』

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