桃の花を、君に。【桃】 (ページ7)

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今日は南はバイトだから私は一人で帰ることに。

そういや、私もバイトしないとなぁ、！

さすがにここに残らせてもらってるわけだから、親に感謝しないといけないし。

と思って、下駄箱で靴に履き替えていると小瀧くんが私の隣にやって来た。

小瀧くんがいるだけで女子の目が釘付けなのに、更に痛いのがヒソヒソと私の悪口を言う女子がいること。

「…何か用ですか、？」

小「…鍵。忘れた」

「……………はぁ、、？」

小「だーかーら、家の鍵忘れたのっ。だからお前がいないと俺は入れない」

ただでさえよく声が通るから、女子たちはこの会話を聞いてポカーンとしている。

それに地味な私と人気者の小瀧くんが話してるからみんなおかしそうに見ている。

、、これが嫌なんだよ。

だから、同居って嫌なんだよ…！

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私は黙って小瀧くんとの距離を五メートル開けて一緒に帰ることにした。

というか、、五メートルも開けてるならもうこれは一緒に帰ってないか。

小「なぁ、そんなに俺と帰るの嫌？」

「……嫌っていうか目立つのが嫌なの。
小瀧くんといると地味な私が目立つの！」

小「…それ結局俺と帰るのが嫌って言ってるのと同じだからね？(笑) ま、いいけど。」

「これからはちゃんと鍵持って行ってよね。
今度またこんなことがあったらもう嫌だし、」

小「それはどうかな～俺、人困らせたりするの好きだからな～、！
今日みたいに機嫌悪い宮本さんも悪くないし」

………コイツ、、本当に人として終わってる。

マジでこんな奴と一緒に暮らしてるってこと自体最悪で仕方ないんだけど、？

「………サイテー、本当に本当に、、」

どれだけ言えば、この人の性格は治るの？

そう思ったところでどうにもならないんだろうけどさ。

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