藤井くんはいつも不機嫌【青】

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昨日の藤井くんはやけに積極的だったなぁって電車の中でふと思った。

今日も一緒に帰ったりするのかな…？

なんてちょっと楽しみにしてる自分がいる。





この前の私なら考えられないほど。









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花「A！！藤井くんと昨日帰ったってほんま？」



「え、何で知ってんの？」



花「私の友達が見た！って、何？2人共付き合ってるの？？」



「そんなわけないし！だって、昨日誘われたから一緒に帰っただけで別に付き合ってるわけじゃ…」



花「そうなんだね。でも、女子の間ではもう噂になってるよ。大騒ぎしてる子もいるからちょっと気を付けた方がいいかもね」



「……えぇ、ただ一緒に帰っただけなのに、」








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まぁ、藤井くんと仲良くしていたらこうなることくらいわかっていたけど。。

もう噂が流れてるなんてさすが女子だと思う。






それくらいショックな人も多いってことだよね、

ましてや噂されてる人が私みたいな極々平凡女子なんだから尚更。









花「藤井くんのこと好きとかそんなんじゃないの？」



「…まだわかんない、だってあんまり話したことないから」



花「まだってことはもう好きになるの目の前だね。時間の問題だね、後は。私は応援するよ、Aが誰かを好きになるなんてなかなか無いから」



「………うん、ありがとう、、」









花に言われて気付いたけど、私って藤井くんのこと好きなの？？

自分ではそんなの全然思ってなかったけど、、

昨日の藤井くんを見たらちょっと好感持てたよね、









花「あ。藤井くんだ」









花が指さした方に、眠たそうにしている藤井くんとめちゃくちゃ笑顔な重岡くんがいた。

なんだか、昨日と全然違う。

藤井くんがいつもよりもキラキラして見える。







藤井くんの魔法に私はかかってしまったのかな、？






そう思いながら藤井くんを見つめると目が合ってしまった。


なのに、藤井くんは私からすぐに目を逸らした。




なんでだろう、

胸の中でモヤモヤが蓄積されていく。







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