27 ホソクside ページ27
Aさんに呼び出された。
なにか、大切な話なんだろうかと心が落ち着かない。
RM｢ホソク、何ソワソワしてんの？｣
ナムから見てもそう見えるなら俺は相当そわそわしてる。
何となく予想がついてるから、ソワソワするんだけど。
…俺の告白についてな気がして
時計に無理なお願いをする。
早く針を進めてと。
｢ごめん、遅れて｣
ホソク｢あ、全然。久しぶりですね｣
｢う、ん。そうだね｣
Aさんはそのまま少し暗くなった公園を歩いてブランコに腰を下ろした。
｢ねぇ、好きって本当に？｣
ホソク｢はい、本当です｣
ほらやっぱり。
こういう話だった。
｢…もしあの時、助けてたのが私以外の誰かだったらホソクくんは誰を好きになってたの？｣
何を言ってるんだろう。Aさんは。
何かを勘違いしてるんじゃないかと頭がグルグルする。
ホソク｢俺は…助けてもらったから、好きなんじゃないです…！｣
｢…でも考えて？普通に私と出会ってて、サキさんとお別れしてまで私の所に来たって言える？｣
考えたこともなかった。
普通に出会ってたらなんて。
だから、俺は直ぐに答えることが出来なかった。
｢だから、もう1回、よく考えて？ね？｣
そう言って去ってしまいそうな彼女の腕を引っ張って
無意識に俺は、Aさんの唇を奪ってた。
夢中で。
｢っん…！くるしっ…ん！｣
ホソク｢俺っ…をこんなにしたのはAさんだよ…！会い方なんて関係ある？俺はこんなに…こんなに好きなのに。｣
新しい歯車がカチッとハマったみたいに俺はAさんに気持ちを伝えてて
ホソク｢関係ないよ…だって…俺、今サキのことなんか頭にないから。…俺の頭にずっと居るのは、Aさんなのに…どうして分かってくれないの｣
子どもみたいに、みっともなく抱きしめながら泣いてて。
世界で1番かっこ悪い告白してるのに
Aさんは泣きながら顔を赤くしてた。
ホソク｢俺、勘違いしちゃうよ…？Aさん…そんな顔…｣
何も答えない代わりに抱き締め返してくれるAさん。
ホソク｢Aさん、本当に勘違いするよ？｣
｢だめ｣
ホソク｢どうして？｣
｢私…が、まだ、心の整理ついてないから｣
あぁ、この人はどうして俺をこんなにも引っ掻き回すのだろう。
そこが、いいんだけど。
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ぴよだんご(プロフ) - ::::さん» 読んでくださってありがとうございます！！！嬉しいお言葉…！！ (2020年7月3日 0時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
:::: - 最高すぎますこの小説。。。一気に最後まで読ませていただきました。ありがとうございます！ (2020年7月2日 23時) (レス) id: ffedd0ca52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよだんご
| 作成日時：2020年5月23日 13時
