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｢お前やっぱり、違うホストんとこ行ってたんだな｣
ジョンハンさんを見て安心して、力が抜けたように座り込んでいた私の後ろから聞こえたのは
聞き馴染みしかない声。
私が1度でも好きだと思った人の声。
でも今は＿＿＿＿恐怖を覚える声。
｢あ、ぁ……これ、は……｣
｢すんません、うちの姫がお世話になったようで。俺の店のお得意さんなので連れて行っていいですか？｣
外面だけはいい、私の元彼。
ニコニコしてて、傍から見たら悪い人だなんて思えないほどに優しそうな顔で
だからみんな、あぁ、ならいっかってなる。
私がどれだけ助けて欲しいと思っても
こんないい人なんだから！逃しちゃダメ！！とか言われる
全然、そんな人じゃないのに。
私を蹴ったり殴ったりするような人なのに。
｢…A｣
腕を引っ張られても怖くて立てなくて
反応もできなくて
目の前にいるジョンハンさんの目を見て、声が出せなくてもどかしいけれど
｢……け、て……｣
絞り出した声でそう伝える
｢いくぞ、A｣
行きたくない。
助けてください
ジョンハンさん。
｢……離せ｣
｢は？｣
｢……っ、あ、…！｣
ジョンハンさんは分かってくれた。
助けて欲しいのを。
外面だけはいい彼に騙されないで私を引っ張ってくれる。
今までの殴られた跡も嘘じゃないと、ジョンハンさんは私を信じてくれる。
｢聞こえてなぇの？誰の大切な女泣かせてんの？離せって言ってるんだけど｣
その場出てた嘘だとしても
私をこんな嘘に騙される哀れな馬鹿な女だと罵ってくれても構わない。
仕方ないじゃない。
心が弱ってたのだから。
そう言い訳させて欲しい。
こんな状況なのに、涙があふれるほどにその言葉が嬉しくて
心臓の高鳴りが止まないこと。
｢……A、お前ほんと屑女だよな｣
｢あ、ごめ……｣
｢でも、俺はそんなに屑なお前も愛せるから、戻っておいで？｣
こっちの彼には、嫌な音を立てて心臓が鳴る。
恐怖でしんどい。
これの言葉が殴る前の彼がいつも私のことを、特別優しくして
私を貴方から逃げられないようにする魔法にかけようとする常套句だってこともわかってて
しっかり心は冷めているのに
恐怖だけが残って仕方がない。
｢もど……｣
｢戻させるわけねぇだろ。もうテメェの女じゃねぇよ｣
そう言うと、緩でた彼の腕から引き離すように
もっと強く私を引っ張って
｢A、愛してる｣
この人を追い払うための嘘をついて
キスしているように見えるように、私の頬に口付けしたのだった。
続く (更新停止中)
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuuuu - 続きとっても楽しみです！更新待ってます！お忙しいとは思いますが、頑張ってください！ (10月12日 12時) (
レス) id: 05d7100efc (このIDを非表示/違反報告)
UNICORN - コメント失礼します！とてつもなく読んでて楽しい作品です！続き、楽しみに待ってます！ (8月21日 0時) (レス) @page20 id: fb91219680 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - ハニさん» ハニさん！コメントありがとうございます！！！マチマチの更新で申し訳ございません!!出来る限り更新させていただきますので、よろしくお願いいたします！楽しみにしてくださり、ありがとうございます！感無量です！！(´；ω；｀) (2023年3月12日 4時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - この後がすごく気になります！更新ありますか？続き楽しみにしてます!! (2023年2月18日 19時) (レス) id: e49c92eedc (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - tyaiさん» どストライク……！そんなお言葉いただけて嬉しい限りです！！！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2022年11月23日 16時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよだんご
| 作成日時：2021年8月18日 19時
