【SEVENTEEN】愛してるは嘘つきのはじまり。

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｢ヒョンー、楽しみたいところすみませーん｣





ひたすらキスだけされた。




唇に触れるだけのキス


下唇を挟み込むようなキス


上唇を甘噛みするキス


深くて甘ったるくて


脳がビリビリして、気持ちがいいキス。




あともう一歩で抱かれる所で



ディノくんがコテージをノックしたから







｢…取り込み中だけど｣


｢レクリエーションの時間なんで、怒るなら僕じゃなくて代表を怒ってくださーい｣







身体と脳の熱だけが上がった状態で


お預け状態になってしまった。


すっかりそのまま抱かれる気だった私は


火照る身体をどうにか鎮めたいのに


鎮められなくて困っているのに









｢A、続き、後でしような｣









なんて、耳元で囁くから身体が反応してしまう









｢お前さ、そういう反応俺以外に見せんなよ｣


｢あ、え、っと…｣


｢…つか、俺以外に抱かれてねぇよな｣


｢うん、それは、勿論。…嫌、だもん。他なんて｣


｢…ﾁｭ。…やば、サボるかレクリエーション｣


｢えっ、あっ、ジョンハン…！｣







私をもう一度ベッドに押し倒した所で

痺れを切らしたのかディノくんが何故かスペアキーを持っていて


強行突破というか、凄く怒った顔して扉を空けて仁王立ちしてた。






｢ヒョン、レクリエーションです｣


｢…ﾁｯ。わかったわかった。行きます、行けばいいんだろ？｣



｢もー、このヒョン止めれるのAさんだけなんだからちゃんと止めてくださいよー｣



｢えっ…私にそんな力無いよ…！！ジョンハン、割と意固地だし…｣



｢Aー、聞こえてっけど。キスされ足りない？｣



｢あ！え、えっと、ほ、ほら、行こ！ジョンハン！｣






そんなディノくんの圧に負けたジョンハンは渋々私から退くと



一足先に靴を履いたくせに


私のことを待っていてくれた。



そういう所が好きでたまらない。




普段意地悪なのに




こういう時は優しくて





｢手、貸せ｣


｢え？うん…｣


｢ちげーよ。パーにして｣


｢…う、ん｣






私がしたいって思ってること


私がされて嬉しいことをサラッとやってしまうから


ずるい。




そんなの好きになるに決まってるのに。




私を振り回すの、ジョンハンは。








｢あ、この、つなぎ方でいいの？｣


｢ん、俺がこう繋ぎたいの｣



｢わー、1人参加の俺への当てつけですか？ヒョン。恋人繋ぎなんてして｣



｢おう、いい所、邪魔されたし。悔しかったらお前も連れてくればよかったじゃん｣



｢自費で連れて行きたいって思う女、俺居ないんで｣

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