【BTS】真紅の果実に牙を添えて

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ジョングク｢……警戒心、無さすぎる｣

｢あぅ……ごめんなさい……｣




ジンさんに抱きしめられながら、ユンギさんに顎をクイッとされてるところを


ちょうど帰ってきたジョングクくんに目撃されてしまい





何故か


何故か私が正座をさせられて



怒られております。






ジョングク｢……俺だって……のに……｣

｢え？｣

ジョングク｢……っ、だから！俺だって……｣







俺だっての後から、ずっとモジモジしてるジョングクくん。


私は閃いてしまった。


ジョングクくんが、ジンさん達にいくら塩対応だったとしても

この可能性は潰してはいけなかったことに。






｢あ、ご、ごめんね…えっと、取らないよ……！｣

ジョングク｢え？あ、何言ってん、の？｣

｢ジンさん達は、ジョングクくんの、お兄さんだから。安心……して……？｣






申し訳なさ過ぎて頭があげられない。

つい先日仲良くなったからって、調子に乗るところだった。

ジョングクくんは、元々私に良い印象なんて無かったし


私からしたら些細なこと、というか……


恥ずかしいこと、というか……




ただ、困ったことに

ユンギさんを見ると心がギュッと掴まれて苦しくて

仕方無くなる、不思議な感覚の答えを知りたいと思っていたり


私の気持ちじゃない。

今は、ジョングクくんの気持ち、なのに。



ジョングクくんの大事なお兄さんを

私なんかが、独り占めをしてしまっている状況が面白くなかったに違いない。





ジョングク｢……は？｣


｢え？｣


ジョングク｢あの人たちはヒョンだけど、それが何？｣


ユンギ｢おーおー、そんな言い方、兄ちゃん傷つくー｣







そう言いながら、正座をしている私を後ろから抱きしめて


頬を軽く摘むユンギさん。


触れられたところが熱くて


血を飲まれてるわけじゃないのにドキドキして



苦しい。






ジョングク｢なっ、だから、離れてください！｣


ユンギ｢やだ。俺のAだし。｣


ジョングク｢俺だって、やだ。ヒョンに譲りたくない｣


ユンギ｢ふーん？だってよ。A。お前、どっちがいいの？｣





耳にふーっと息をかけるユンギさん。


心臓が爆発しそうで

耐えられない。




｢あ…やっ……ユンギさ……くすぐったい……｣


ユンギ｢ん？もっと？……ふーっ｣


｢違っ……んん……｣


ユンギ｢他の男に聞かせんなって、さっき言ったのに。悪い女｣




聞かせるようなことするユンギさんがずるいのに。

私が恥ずかしがるって知ってるくせに。









ユンギさんの方がよっぽど








悪い人

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