【BTS】真紅の果実に牙を添えて

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同居解消の件を叔父さんに話してみた。


それでいいのかって言われた。


私はみんなの気持ちが分からないからどうしていいのかが分からなかった。


楽しいと感じてる私が居る


ジョングクくんと和解、というか


折角打ち解けたから、このまま出て行くのはどうなんだろうって。


でも、みんな優しいから言わないだけで


迷惑だったらどうしよう。






ユンギ｢入るぞ｣

｢っ、あ…ユンギさん…｣

ユンギ｢ベッド貸せ｣

｢え？あ、でも…ユンギさん、自分のベッド…｣

ユンギ｢お前のベッドがいい。いい匂いするし、日当たりいいし。寝るにピッタリの部屋だろ｣





ユンギさんは来るなり寝てしまった。


ぶっきらぼうだし、怖いと思ってたし


血は飲むし



でも、この人は私が困ってるとスグ助けに来てくれて


フォロー入れてくれて


本当は優しくて


それが分かるから、ユンギさんを怖いって思わなくなった。






｢…私は…出ていった方が…良いですか｣





寝てるのをいい事に私は


私のベッドに寝てるユンギさんに呟いて頭だけポスっとベッドに預ける。


答えが欲しいわけじゃない。


嘘、答えが欲しい。


お前なんかいつでも出てけでも


お前の代わりなんかいくらでもいるでも


明確な答えが、欲しい。






ユンギ｢…｣





ユンギさんの手は私の頭の上で止まるとそのまま私の頭を撫でた。


起きてる？


なんて思って起きると、寝息を立ててて


やっぱり寝てたと思ってまたベッドに頭を預ける。





ユンギ｢…傍に、居れば｣


｢え？｣


ユンギ｢…誰もお前を邪魔だなんて思ってねぇよ｣


｢あ、起きて…｣


ユンギ｢いいから、頭上げんな。そのまま聞け｣





ユンギさんは私に選択肢をくれる。


そばに居てもいいって、選択肢を。


みんな嫌いじゃないって条件も出して。






ユンギ｢少しでも動いたら血、貰うからな｣





そう強く言うと


ユンギさんが私のベッドから降りる気配がして


どこに行くの？と目で辿りたいけど


動くなって言われてる手前、ベッドから頭が動かせない。







ユンギ｢…｣


｢っ＿＿＿＿ユンギ、さん…?｣






何をするかと思えば、ユンギさんは私のことを後ろから抱きしめた。


優しく、だけど、身動きがとれないくらいに。









ユンギ｢お前をこうやって抱きしめるくらいには、俺はお前を気に入ってる。だから、出ていくな。…これが、俺の本音｣



｢ユンギ、さん…｣



ユンギ｢だから、もし誰に何言われても俺の隣にいれば？｣

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