【BTS】真紅の果実に牙を添えて

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私はこの学校で上手くやれるのだろうか。





テヒョン｢あ！さっきの子だ！やっほー！！｣





顔の整ってる男子が私に手を振ると


クラス中の女の子が私を見るなりコソコソ話し始めてしまって


なんだろうなんだろうと不安になってしまう。


吸血鬼がいるってだけで不安材料としては十分なのに



私の性格上、強く言い返すことも出来ないし


はっきり言いなさいよなんて言えないし


むしろ聞きたくないというか


聞いたら傷つきそうで、嫌というか…








ジョングク｢知り合い？ヒョン｣

テヒョン｢うん！さっき会ったんだー！｣

ジミン｢うわ、転入生の味見しちゃったの？ずるーい｣

テヒョン｢してません！！俺をなんだと思ってるのさ！｣

ジョングク｢天然タラシ？｣

ジミン｢んふふ、弟に言われちゃってるじゃんテヒョン｣






とりあえず、手を振ってくれてる彼を無視するのは何となく嫌で小さく手を振り返すと


犬みたいに目をきらきらさせて


私のいる教卓に一直線で向かってくる。








テヒョン｢俺、テヒョン！君は？？｣

｢あ、え、っとA、です…｣

テヒョン｢A？よし！覚えた！！Aだって！A！！名前も超可愛いね！｣

｢えっ？あ、あ、ありがとう…ございます…｣






なんの下心もなさそうな真っ直ぐな目に


首筋をなぞられた。なんてハプニングを忘れそうになるくらい


安心してホッとしてしまう。


テヒョンくんは、いい人だなぁって。



こんなオドオドしてる私にも優しくしてくれてって。




多分きっと、人気者なんだろうなぁって。







テヒョン｢俺の席の後ろ空いてるからおいで！A！｣


｢わっ、あっ、ちょっ、と…｣


ジミン｢わー、無理やり連れてくるなんてサイテー｣

ジョングク｢なんで知らない女なんか隣に連れてくるんですか｣


テヒョン｢いーじゃん！！嫌ならお前が移りなさい、ジョングク！｣


ジョングク｢…めんど。パス｣









特に女子と、この遅刻してきたジョングクくんって人に私は歓迎されてない気がする…のは





女子｢テヒョンくんに飲んでもらったとか？｣


女子｢えー！やだぁ、テヒョンくん、輸血パックがいいって言っててこの間断られたのにー｣


女子｢私達でも隣の席とかになんかなったことないのに、何あの子｣


女子｢ずるーい｣





多分気の所為ではなくて









ジョングク｢アンタ｣

｢は、はいっ…｣

ジョングク｢俺、朝は嫌いだから。起こさないでね｣

｢は、はい…｣









転入1日目にして


私に友達ができる兆しが、全く見えません

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