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ジョングク「痛かった、でしょ。ごめん」
「あ、う、ううん…!」
ジョングクくんの変貌が凄くて頭が追いつかない。
今まで誰かを介して以外で私とジョングクくんは話したことすらなかったのだ。
2人きりになるタイミングなんて何回もあった
それでも、無言を貫いてて
話しかけようと奮闘しても
「あ、ジョングクく…」
ジョングク「はぁ…」
それを察知されて部屋に戻られたり
こんなにも嫌いを全面に表されていたのに。
ジョングク「血、美味しかった。お人好しの味」
「えっ、あ、それ、ユンギさんも…言ってた…」
ジョングク「ユンギヒョン、Aのお昼に毎日飲んでるんでしょ?」
「え?う、ん…」
ジョングク「…俺も、ダメ?」
凄く、私に対して笑ってくれるジョングクくん。
話してくれるジョングクくん。
…明日は槍でも振るのでは無いかと
すごく失礼なことを頭の中で考えていたりして。
でも、それ以上にどうしてこんなにも変わったのかわからなくて
思わず額に手を当ててしまう。
ジョングク「何?」
「あ、えっ、と…少しだけ、ごめんね…!」
ジョングク「俺の額、冷たいでしょ」
「う、ん…」
熱があるとは思えないくらいひんやりしてて
そもそも吸血鬼、なわけで
元々の体温を知らないのに人間と同じように扱って分かるわけがないのに
私は、頭が足りない。
でもやっぱり、変わりすぎている。
私が触れても怒らないのだから。
ジョングク「A」
「は、はい…」
オマケに、アンタから名前呼びになってることも変化のひとつで
ジョングク「さっき、俺の事心配してくれたんでしょ」
「う、ん」
ジョングク「息きれてたし、走って探してくれたんでしょ?」
「うん…」
ジョングク「俺、凄くAに冷たくしてたのに、俺の為に走って、怒って、助けてくれたのすごく嬉しかった」
頭が追いつかないことばかりだけど
嬉しいと言ってくれて、私は正直ホッとしてる。
出過ぎた真似をしたのは重々承知だったから
これ以上嫌われても、仕方ないと腹を括っていたから
そんなことよりも、目の前にいる苦しいジョングクくんを苦しいことから解放させてあげたかったから
ジョングク「…ごめん、A。冷たくしてて」
「だい、じょうぶ、だよ?」
ジョングクくんは私をもう一度引き寄せると頭を撫でて
頭を撫でる
ジョングク「Aと、仲良くしても、いい?」
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ぴよだんご(プロフ) - MARIさん» マリさんありがとうございます!!続篇!!おぉーー!嬉しいお言葉!!!いつか書けたらと思います!ありがとうございました!! (2023年4月3日 12時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - 甘々🐱さん最高過ぎます〜!ドキドキキュンキュンでした!完結おめでとうございます!どこかで続編が読めたら…とこっそり思っております★ (2023年4月3日 9時) (レス) @page50 id: 50706b81ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - めぐみさん» めぐみさん!ありがとうございます!だいぶ待たせてしまいまして大変申し訳ございませんでした!!ゆっくり書きますのでよろしくお願いします! (2022年7月27日 16時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 毎回ドキドキしながら待っています。ぴよだんごさんのお話が、とても好きで好きでたまらなく好きです。楽しみにしています。頑張ってくださいね(*^^*) (2021年8月19日 18時) (レス) id: ebda626bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - kns0822ksrrさん» わぁぁあっ!ありがとうございます!!!嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!! (2021年8月15日 20時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよだんご | 作成日時:2021年7月3日 13時