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あの後、ユンギさんは私の耳に歯を這わせただけで
そのまま離れて欠伸をしながら自室に帰って行った。
私の血はユンギさんのお眼鏡に叶ってしまったのだろうか
それとも、私の反応を見て楽しんでる、のか。
どちらにせよ、あの気だるげな目からは感情が読み取れなくて
困ってしまう。
ジン｢お！はよ！A、大丈夫だったか？｣
｢あっ、じ、ジンさん…！すみませんでした…、お手伝い、途中で放り出してしまって…｣
ジン｢んなの気にすんなって！今日でも明日でも、そんなの何時でも教えてやる！｣
｢あ、ありがとう、ございます…！｣
ジンさんの優しさは、不安だった私の心にスっと染み込むように暖かくなる。
大きな手で私の頭を撫でて
笑ってくれて
私は一人っ子だから分からないけど
オッパがいたら、こんな感じなのかなって少し安心してしまう。
ジミン｢血が足りない…ヒョン｣
ジン｢わかったから、Aに噛み付くなよ｣
ジミン｢…Aちゃんの、血？…今飲んだらまたAちゃん、倒れちゃうよ｣
私を一瞥すると、ジミンくんは力なく笑って
私から離れて座ってジンさんが血液パックを出すのをただ、力なく待っていた。
この兄弟の朝ごはんは、血液。
朝十分に取り込んで行くと一日持つらしい。
その代わり、朝にはカラカラになる。
だから、吸血衝動が激しくなって目を覚ますらしい。
輸血派の兄弟は部屋で輸血中。
それが、この家の当たり前の朝の光景、らしい。
ジミン｢Aちゃん、ちょーっと、後ろ向いて？｣
｢えっ？あ、う、うん…｣
ジミン｢ごめん、あんまり見てていい物じゃないだろうから｣
そう言われて大人しく後ろを向く。
デリカシーが無かったなって反省しながら。
私が見てていい物じゃないのも事実かもしれないけど
ジミンくんが、見られたくないのかもしれないのに。
そう思いながら小さく体育座りをしていると
ジョングク｢ジミニヒョン、よくそんなの…っと…！｣
｢っわ…！ご、ご、ごめんなさ…｣
ジョングク｢…別に｣
ジョングクくんが私に躓いてしまって
急いで謝る。
大丈夫ですか？と何回も聞いて。
でも、ジョングクくんの返答は決まって別に。で
どうすることも出来ない。
ジミン｢Aちゃんが謝ってるんだから、お前もぶつかったなら謝れ｣
ジョングク｢…すんません｣
ジミン｢人見知りなんだ。グク。ごめんね｣
人見知り以前に、私が好かれてないだけだと思うのは
私だけですか？
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ぴよだんご(プロフ) - MARIさん» マリさんありがとうございます！！続篇！！おぉーー！嬉しいお言葉！！！いつか書けたらと思います！ありがとうございました！！ (2023年4月3日 12時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - 甘々🐱さん最高過ぎます〜！ドキドキキュンキュンでした！完結おめでとうございます！どこかで続編が読めたら…とこっそり思っております★ (2023年4月3日 9時) (レス) @page50 id: 50706b81ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - めぐみさん» めぐみさん！ありがとうございます！だいぶ待たせてしまいまして大変申し訳ございませんでした！！ゆっくり書きますのでよろしくお願いします！ (2022年7月27日 16時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷしながら待っています。ぴよだんごさんのお話が、とても好きで好きでたまらなく好きです。楽しみにしています。頑張ってくださいね(*^^*) (2021年8月19日 18時) (レス) id: ebda626bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - kns0822ksrrさん» わぁぁあっ！ありがとうございます！！！嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2021年8月15日 20時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよだんご
| 作成日時：2021年7月3日 13時
