【BTS】真紅の果実に牙を添えて

08 ページ8

一通り皆さん自己紹介をしてくれて






元気いっぱいなのが、ホソクさん

気だるげな人が、ユンギさん


同じクラスのジミンくん、テヒョンくん、ジョングクくん


私に親切にしてくれる、ナムジュンさん


ハンサムって言って欲しい、ジンさん。






やっぱり傍から見たら普通の男の子にしか、見えないのに





ナムジュン｢えっと、Aちゃんはあの親父から俺らが吸血鬼だってこと、聞いてなかったのかな？｣


｢き、聞いてません、全く…その、全然…｣






それどころか朝まで皆さんのこと、女の人と勘違いしてて



朝、男の子と暮らすってことを知ったくらいなのに。



まさか、噂の吸血鬼と一緒に暮らすなんて思いもしなかったのに








ジミン｢ごめんねぇ？あの人、言葉いっつも足りないの｣


｢あ、ぜ、全然…｣


ホソク｢でも、ほんとーにココでいいの？危なくない？？今からでも親父に連絡つけてあげようか？｣






でも、身寄りのない私を引き取ってくれたのは叔父さんで


これ以上ワガママは言えない。


制服も用意してもらって


家までなんて


シェアハウスの話が出た時だって家賃はバイトして払いますって言ったのに



全く聞く耳を持ってくれなかった叔父さんだもん。



私がそんなワガママを言えば叔父さんのポケットマネーで家を借りてしまいそうだし



血が繋がってる叔父さんでもないのに



そこまでしてもらうなんて、なんて卑しいの？私は。






｢あ、あの…！わ、私、なんでも、て、手伝います…！｣


ホソク｢え？｣


｢これ以上、他人の私が、その、叔父さんに金銭的援助を受けるのはち、違うと思うんです…！｣






今だってこんなに近くにいるのに


誰一人として、私に血をくれなんて言わないもの。


大丈夫、多分、大丈夫。







ナムジュン｢…Aちゃんが、良いなら、俺たちは誰も反対しないよ？ね？｣

ホソク｢俺はいーよ！女の子増えるなんて楽しーじゃん！｣

テヒョン｢はいはいはーい！俺、Aと寝る！！！｣

ジミン｢ダメに決まってるでしょ、おバカ｣

ジン｢だっ！ダメだ！テヒョン！女子と寝るなんて！！俺の目の黒い内は許さん！！｣








うん、こんなに優しくしてくれるなら、きっと大丈夫。


見ず知らずの私をここにいていいって言ってくれる人達だもん。







ジョングク｢げー、みんな歓迎ムード？｣


ユンギ｢飯ができたから良くね？｣


ジョングク｢人間を飯って言うのユンギヒョンだけですよ…｣





私、ここで頑張ろう。

09→←07

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す