【BTS】フラレタガール 番外編

番外編 9 ページ9

｢ひーめ！｣


ヒメ｢はいはい、跳ね除けてもどうせしつこくするんでしょ？｣


｢うん！｣





ヒメが私を受け入れてくれるようになってから1週間と少し。


お昼ご飯は一緒に食べれるようになった。


私が一方的に話しかけてると思いきや


ちゃんとヒメは反応してくれる。


会話ができてて、ちゃんと友達で



幸せで心が暖かくなる。







ジミン｢ごめん、もう我慢できない。A貰っていい？｣


｢っわ…！じ、ジミンくん…？｣


ジミン｢あんまり放って置かれると…僕も寂しいんだけどなぁ？｣







でも、私がヒメに必死になりすぎてたせいで



折角私の事を好きだって言ってくれたジミンくんを放置してしまってて



申し訳なさで心が支配される。



好きの度合いなら、私が絶対勝ってて


私から振ることがなくても


ジミンくんが、こんな私を嫌になってお別れを言う可能性もあるのに




私はなんてことをジミンくんにしてしまったのだろう。







｢あ、ご、ごめんなさい…｣


ジミン｢ふふっ、だからって嫌いになんてならないから、安心して？｣


｢…よかったぁ…｣


ジミン｢可愛いんだから。僕の彼女、借りてもいいよね？｣









それなのに、ジミンくんは私が安心する言葉を


私が欲しい言葉をくれる。



大丈夫って頭を撫でながら。






ヒメ｢ちょっと、Aは私と食べたくて来たんだけど？｣


ジミン｢ココ最近毎日一緒に食べてるなら、1日くらい僕にAの時間頂戴？｣


ヒメ｢無理、この子は私のことが好きだから｣


｢っわ…！ひ、ヒメ…？｣







ヒメは私の事を引っ張ったジミンくんから取り返すように私を引っ張る。

ヒメが私と居たいってそう思ってくれてるのか分からないけど



それなら嬉しくて


ジミンくんが私と居たいって引っ張ってくれてるのも嬉しくて


表情が緩んでしまう。



こういう時、困るのが普通だと思うのは分かってるのに。







ジミン｢こーら、誰のせいでこうなってるんですかー？｣


｢んふふっ…｣


テヒョン｢はいはいはーい！そんなに揉めるならAは俺と…｣







ヒメ｢それだけは無い｣
ジミン｢ありえない｣







テヒョン｢酷い！！！俺だってAと2人っきりになりたいんだから！｣


ジミン｢そんなの、誰が許すと思ってるのかな？テヒョン｣






表情が緩んでしまって仕方がない。








｢久しぶりに、4人で食べようよ！…ダメ？？｣


ジミン｢んもー、仕方ないなぁ。その代わり、今日デートしようね？｣


｢…！うんっ｣





何となく、前より仲がいいような気がするから。

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