【BTS】フラレタガール 番外編

番外編 25 ページ25

｢学校のレベル、やっぱり下げたい｣


ジミン｢だめ。それだけは、ダメ｣


｢…だって、寂しい…よ。ジミンくん、教科書ばっかり見てて、頭の中数式だらけで…！｣





ひとつ下げたってどうってこと無くは無いけど

やっぱり、将来の就職を考えてしまうといい大学に行けるほどいいけど


でも




ジミンくんに見られなくなってしまうことが


ジミンくんの頭の中から私が消えてしまうことの方が



辛い。







ジミン｢…大丈夫だよ、A｣


｢ジミンく…｣


ジミン｢僕はずっとAと居たいんだ。だけど、迷惑はかけたくない。｣







私が不安になることの原因が分かってしまうのか


ジミンくんはそれを察するように


大丈夫大丈夫と私の頭を撫でる。





ジミン｢受験勉強終わったら、沢山色んなところにデートしよう｣


｢あ、で、と…｣


ジミン｢うん、デート。お泊まりもしたいし、Aのこと、沢山可愛がりたいし｣


｢あ、ま、待っ、て｣


ジミン｢待たないよ。まだ僕がしたいこと、沢山聞いて？｣








そう言って、ジミンくんは話すのを止めなかった。


恥ずかしくて仕方ないのに


でも、嬉しくて


あぁ、勝手に不安になってバカみたいだって1人で反省してしまう。








ジミン｢でもまさか、数式にヤキモチ妬いちゃうなんてね｣


｢あ、そ、それは…だって…｣



ジミン｢んふふ、A可愛いね。本当に、可愛い。誰にも渡したくなんかない｣






そう言うとジミンくんは私のことを抱きしめる。

外なのに

そんなのお構い無しに。





ジミン｢あ、そうだ。A、キス、しよ？｣


｢へ？あ、まっ、そ、そと…！｣


ジミン｢うん、外だよ？｣


｢だ、だめ…！恥ずかしいもん｣


ジミン｢僕恥ずかしくない｣


｢そ、そうじゃなくて…！｣






なんでジミンくんが今ここでキスしたいだなんて言ったのかが分からなかった。


恥ずかしい、外なんてと思ってたけど



ジミンくんは




ジミン｢…っちゅ｣


｢ん…｣





関係無しに私にキスをする。


まるでもう会えないみたいに


何回も何回もくっつけては離して









ジミン｢願掛け｣


｢っは…え…？｣


ジミン｢僕がAの大学受かるまでキスしないって｣


｢えっ！？！や、やだっ…｣


ジミン｢僕も嫌だよ？でも、ここまでしないと僕、本気でやらない気がして｣







ジミンくんの目があまりにも本気だから


それ以上嫌とは言えなくて


今日からその願掛けが、有効になってしまった。

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