【BTS】フラレタガール 番外編

番外編 18 ページ18

ジミン｢学校に着くまで絶対見ちゃダメだよ？｣





学祭前夜


ジミンくんに渡された、恐らく仮装用の服が入ってる袋を眺めては


中身が見たいとうずうずして


でも、約束は守らないと、なんて思ってると



時は直ぐにすぎるもので







ヒメ｢おはよ、着替えに行こ｣


｢ヒメ、おはよう…！！ヒメは何にしたの？｣


ヒメ｢え？あー、着ぐるみ｣


｢え？｣


ヒメ｢だって、外から見えないし、それにAのこと触った野郎のこと蹴ったら痛いかなーって。攻撃力重視｣


｢えええええ！なんで…私、私…ヒメの仮装楽しみにしてたのに…｣


ヒメ｢うっ…あ、ほら、そしたら今度遊ぶ時仮装大会しよ？ね？｣





なんでダンボールなんだろうって思ってたけど


まさか着ぐるみだなんて思わないじゃんね。


ヒメのポリス姿とか、ナース姿とか


メイドとか！！


全部見たかったのに…






ヒメ｢そういうAは？なんの仮装？｣


｢それが、分からないの｣


ヒメ｢は？なんで｣


｢えっと、ジミンくんが見ちゃダメって｣


ヒメ｢…ほう。じゃ、早く行こ。早く開けたいじゃん｣





ヒメは私の手を引っ張ると


素早く更衣室に入って私宛の袋を開ける。







ヒメ｢これはまぁ、なんだ、趣味全開…？｣


｢なんだったの？｣


ヒメ｢まぁ、いずれは見るんだし。はい｣






なんでそんなに目をそらすんだろうって思いながら開けると


そこには


ふわっふわの


メイド服が。






｢ま、待ってね、これ、着なきゃない…？す、スカートの丈が…あの、短いと思うんだけど｣


ヒメ｢ご丁寧にニーソまで入れてる。絶対領域フェチなのか、あの男｣


｢は、恥ずかしいよね？こんなにフリフリで、し、しかもピンクだよ…！？｣


ヒメ｢…でもごめん、A｣


｢え？｣


ヒメ｢私はそれ見たい。早く着替えて。ほれ、ほれほれ｣






仲間になってくれると思ってたヒメは


私の着替えをそれはもう積極的にしてくれるから


着替えないわけに行かなくて






ジミン｢…ふふっ、可愛い｣


ヒメ｢中々着替えないから手伝ってあげたの、感謝してよね｣


ジミン｢…は？着替え手伝ったって何？まさかだけど、脱がせたの？｣


ヒメ｢うん｣





ジミンくんは可愛いって褒めてくれて嬉しいなぁなんて思ってたのに


着替えを手伝ったって言葉一つで


凄くムスッとした顔になると


私の手を引っ張ってクラスから出てしまう







ジミン｢…僕にも、見せて？｣


｢えっ…あ、えっ、と｣


ジミン｢なんてね。あーもう、僕以外に着替えさせてもらうなんて、ダメでしょ？｣

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