【BTS】フラレタガール 番外編

番外編 2 ページ2

｢あっ、ヒメ…！｣

ヒメ｢…｣




朝学校に行くと、みんなが良かったねと祝福してくれた。


ただ、1人を除いては。


私はヒメに祝福して欲しいわけじゃない


良かったねって言ってもらいたいわけじゃない


ヒメに、友達辞めたいって言われたから


私はやめたくないって言いたくて


自己満足だし


私の自分勝手なことでヒメを傷つけてしまったのは分かってる。



分かってるけど、やっぱり何も言わないで諦めることは私には出来ないから





｢待ってっ…！ヒメっ…！｣


ヒメ｢…嘲笑いにでも来た？｣


｢違う…！そうじゃなくて…｣


ヒメ｢いいね、Aは。好きな人に好きって言ってもらえて。｣


｢…うん、それは本当に奇跡だと思った｣


ヒメ｢何？それをわざわざ言いに来たの？性格悪い子｣







でも、何を言ってもヒメは冷たい目で私を見ては


性格悪いのはお前だろって言い続けてて



もう、元に戻れないの？って


元に戻れなくても普通に会話するのすらもいやなの？って


疑問がいくつもあって消えない。







ジミン｢そんな言い方しなくてもいいんじゃないの？責めるのは僕でも、Aじゃないでしょ？｣


ヒメ｢ジミンくん…｣






やっぱりジミンくんの力を借りるのはどうなんだろうって思って


1人で何とかしようと勝手に動いた私を


ジミンくんは責めなかった。


責めずに私の頭を優しく撫でて


大丈夫って声をかけてくれる。


それだけなのに、凄く安心して


凄く、ほっとして体の余計な力が抜けていくのが分かる。









｢ヒメは…そのやっぱり私が嫌い…？｣


ヒメ｢…うん｣


｢…ごめんなさい、ヒメ。ずっとヒメが傷ついてるの知らなくて、ごめんなさい…｣









嫌いって言われて、泣きそうにならないわけがなかった。


私は親友だってずっと思ってたから。


でも、気づかないうちに傷つけてたのは私だから。



泣いちゃダメだって、そう思って



一生懸命堪えて、一生懸命謝った。



きっともう、戻れることは無いと悟ってしまったから


もうきっと、謝るチャンスは無いから。







ヒメ｢…話はそれだけ？もう行っていい？｣


｢…うん。ごめんね、ヒメ｣






ヒメは何も言わなかった。

何も言わずに私たちの前から去っていって









ジミン｢…僕がいるから、僕はAを1人にしない｣


｢っ…ありが、とう…っ…｣







ジミンくんは、ただ突っ立って泣いてる私を



安心させるように、ギュッて抱きしめてくれた。

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