75 ページ25
｢俺にしない？とは｣
ジョングク｢…そんな反応されるとは｣
呆れた顔をされてる。
いや、分かってる、分かってるんだよ？
ジョングク氏。
でも、君がその、そっちの意味で言ってるのか
何か違う意味で言ってるのか
些か定かではなくてね？
だって、君が私を好きとかそう言うなんて言えばいいのか
そういうモーションが全く無かったから。
｢…好き、なの？｣
ジョングク｢なんだ、分かってるんじゃん｣
｢…なん、で？｣
ジョングク｢なんでって、好きに理由とかいるの？理由なんて幾つ上げても足りたいくらいあるから好きなんでしょ？｣
あ、大変だ。
私が逃げようとしてる。
私を好いてくれないあんなやつを好きでいるよりも
私を好いてくれる、私の友達に逃げてしまおうと
私はずるいから逃げてしまいそうになってる。
でも、ここでジョングクくんの申し出を受けたとして
傷つくのはジョングクくんだ。
私と同じクラスだと言っても
私よりも年下で
私よりも子供な純粋な心を私が傷つけていいわけが無い。
それに、きっと、私はこの申し出を受けてしまったら
一生後悔するんだ。
捨てきれないあいつへの思いがずっとずっと心の奥深くに引っかかって
ジョングク｢今すぐ、答えが欲しい訳じゃなくて…その、考えて、みて｣
｢えっ、あ…う、ん｣
ジョングク｢俺、ほかの女の子に見向きなんてしないし、誰かさんみたいに気安く触ったり嫌なことしない｣
｢…あ、んふふ…誰かさんって誰かさん？｣
ジョングク｢う、ん。ヒョンはちょっと遊びすぎだし…｣
あぁほら、一瞬でもアイツの名前が聞こえると
いとも簡単に塗り替えられる。
答えは決まってるのに
それなのに
ジョングクくんはまだ聞きたくないってずっと言ってて
ジョングク｢今言うのはずるいって、分かってる。俺が年下で頼りないってことも、わかってる。でも、俺はきっと今言わないと、一生後悔するから…！｣
あまりにも真っ直ぐな目に
了承せざる負えなくて
わかったよ。って言うしかなくて
ジョングク｢じゃ、その、戻ろ？あんまり独り占めしてると、姑みたいなジンヒョンが怒りそうだし！！！｣
｢んふふ、頼りがいのあるジンさんじゃないの？｣
ジョングク｢…ほんのちょっと、ね。本当にちょっとだけ、頼れる、お兄さん…だけど｣
ごめんね、ジョングクくん。
結局私は、君を傷つけてしまうのだけど
傷つけるならきっと、すぐの方が、いい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴよだんご(プロフ) - イチゴさん» わー！ありがとうございます！！こちらこそよろしくお願い致します！！ (2021年3月31日 21時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - テテにいつもドキドキさせてもらってます！ 頑張ってください！ (2021年3月30日 22時) (レス) id: e7e244cbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - ジンペンさん» いつもありがとうございます！！ジンさんの出番回は私も楽しんで書いてます笑楽しみにしててください！これからもよろしくお願いします！！ (2021年3月29日 23時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ジンペン - いつもお話読ませてもらってます。ジンくんさすがですね…！！テテかグクか、どちらと恋するのか楽しみですっ！！！！！頑張ってください (2021年3月28日 5時) (レス) id: 1a0172b275 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴよだんご
| 作成日時：2021年3月23日 22時
