【BTS】世界は君で廻ってる

09 ジンside ページ9

｢はいはいはーい！種目決めしまーす！｣






さて、これも大事な選択のひとつ。


朝ご丁寧にちゃんと俺から手紙が来た。



何としてでも二人三脚に出てAのペアをもぎ取れと。


前は自暴自棄になってAと違う種目を選んだら


あのイケメン風野郎がAと二人三脚組んで



また後悔したっけ。



あ、違う。


だりぃってなんやかんや理由つけて休んだんだ。




俺は





あんなに密着してるアイツら見たくなくて


腰に手、回されてひとつも嫌な顔しないAを見かけた時





たまらなく腹が立って。




餓鬼かって。



いや、餓鬼だし。


中身成人男性って言っても





やっぱりあの時と同じことになったら




俺はだりぃって休むんだろうか。









｢んふー、私どれにしようー！｣


イケメン｢Aさんはどれ選んでも楽しそうだよね｣


女子｢わかるー！Aちゃん運動好きだもんね！｣


｢うん！すき！！｣







ウキウキでネームプレートを貼るAの隣に俺のネームプレートを貼る。




変な意地。




お前の隣は俺だっていう、変な。









｢ソクジンも二人三脚？｣


ジン｢ダメなのかよー｣


｢全然！！｣


イケメン｢2人が出るなら俺もここにしよ｣






2人が出るなら。じゃなくて



Aが出るなら。の間違いだろ。







間違いなく俺を睨んだ。


睨んで、笑った。







…お前になんか絶対渡してやるもんか。




Aを笑わせれるのは俺で、お前じゃない。









イケメン｢…あんまり過保護なのも、嫌われちゃうよ？｣


ジン｢どーも。執拗い男も嫌われるんじゃね？｣


イケメン｢もし俺がいいって言ったら、どうする？｣


ジン｢テメェの悪評垂れ流してやんよ｣


イケメン｢それは怖い。お手柔らかにね｣









腹立つ。


俺みたいな真のイケメンじゃなくて


イケメン風なくせに。


俺の方がイケメンなんだからな。


それだけは異論なんて認めない。









｢あ、サボりん坊！後ろでコソコソ何話してたのさ！！｣


ジン｢真のイケメンの話｣


｢…流石ナルシスト｣


ジン｢やー！何言うんだ！俺の顔をじっくり見てみろ！イケメンだろ！！！｣









なんて、アホか俺は。



Aにガン見されたら、どうなるかくらい分かるだろ。








｢ソクジン、真っ赤っか…っぷくく。照れてやんのー｣









俺よ。


手紙以外のことをして、ごめん。


状況が悪化したら、未来の俺を煮るなり焼くなりしてくれ。









ジン｢悪いかよ。俺、お前のこと好きなんだから｣

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