35 ジンside ページ35
それはもう頑張った。
楽しそうに二人三脚するAに歩幅を合わせて
2人で1位になって
やったー！って抱き合って。
それと同時に
嫉妬する。
前の世界線でそれをやったのがあの野郎で
それだけでも羨ましくて顔面が歪むのに。
俺からAを物理的にも精神的にも奪ったから。
｢ソクジン、いつまで教室にいるの？あ！分かった！二人三脚の余韻！？｣
ジン｢違ぇって。先行ってろ、先｣
｢え？一緒に行かないの？｣
ジン｢お前、人が朝言ったこと忘れたのか？裏庭の一本木の所に待ち合わせするって言っただろ？｣
｢それは、わかってるけど！一緒に行くと思ったの！｣
ジン｢待ち合わせの意味…｣
いいもん！ばか！！そう言って教室を出るAが可愛くて仕方ないのもそう、なんだけど
俺、告白とかしたことないから
わかんねぇ。
ど！ど、どう告白すりゃいい？
好きとか、言えるんだろうか。
いつもは好きって言われるだけだし
たった2文字なのに何照れてるんだろうとか
人としてありえないこと思ってた俺に絶対バチ当たった…
ジン｢い、行くか｣
みんなが行く方向と逆に
グラウンドじゃなくて
裏庭に。
｢おそーい！！待ちくたびれた！｣
ジン｢やー！そんなに待たせてないだろ！？｣
｢待ったもん！｣
こっちがどれだけ緊張してるか
知らないんだろうな、Aは。
たった二文字なのに。
こんなにも言うのが難しいなんて。
ジン｢A｣
｢なにー？｣
ジン｢あー、えっと。今から言うことは冗談とか、ウケ狙いとか、そういうのじゃない｣
｢え？うん？｣
クソ。
覚えてろ。
俺の、最初で最後の告白。
お前に全部やるから。
この先、何があってもAにしか告白しないし
俺の好きは、全部Aのもんだから。
ジン｢好きだ｣
｢＿＿＿＿え？｣
ジン｢Aが誰よりも、何よりも。好き｣
無言の空気が気まづい。
こんなにも逃げたいのは初めてで
思わず目をつぶってしまった。
馬鹿だ俺は。
目を瞑らなかったら
＿＿＿＿意識が途切れることなんて無かったのに。
ジン｢んんっ…痛え…頭…俺…あ！！！告白！どうなった！？告白！！！｣
目を覚ますとそこは俺の部屋で
厳密に言うと、一人暮らししてる、俺の部屋。
驚いてスマホを見ると
俺が飛ばされた年が書かれてあって。
あぁ、全部夢ってことかよって。
Aを失ったあの日より何倍も
虚しい
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ぴよだんご(プロフ) - みねみねさん» わぁ！！ありがとうございます！！嬉しいです！！新作も…！嬉しすぎる…！こちらこそ本当にありがとうございました！！ (2021年2月10日 0時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - **Rapyusu**さん» わー！ありがとうございます！お！anotherストーリーですね！来週から土日限定で書かせて頂きたいと思います！リクエストありがとうございます！嬉しいです！！ (2021年2月10日 0時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
みねみね(プロフ) - 凄く面白かったです！1話1話読み応えがあって最高でした！新作も読ませていただきます！改めて、お疲れ様でした！ (2021年2月10日 0時) (レス) id: 7b33204284 (このIDを非表示/違反報告)
**Rapyusu**(プロフ) - すごくおもしろかったです！！アナザーストーリー的な、二人のその後とか女の子側視点のお話とかも見たいです！！無理は全然しなくてもいいんですが、出来たら！出来たらでいいのでお願いします！！ (2021年2月10日 0時) (レス) id: 034e268801 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - Sayaさん» ありがとうございます！！わぁー！ほんとですか！？凄く嬉しいです！！！本当に最後までありがとうございました！次回もよろしくお願いします！！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよだんご
| 作成日時：2021年1月3日 1時
