【BTS】世界は君で廻ってる

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戻るのだろうか、なんてことは杞憂に過ぎなくて


全くもって戻らん。


むしろ普通に生活してる。


ただ、困ったことが。








｢ソクジンおんぶー｣


ジン｢自分で歩け｣


｢む。いーもん。ナムジュンくーん！おんぶー！｣


ナムジュン｢良いですけど、後でヌナが怒られてくださいよ？｣


｢え？誰に？｣


ナムジュン｢…ソクジニヒョンに｣


｢えっ、なんで？？｣






なんか、甘えん坊になってるAが可愛すぎることです。


忘れかけてた来週の体育祭。


そして全くしてなかった二人三脚の練習中も


楽しそうにくっついてきて


もう、可愛すぎて俺はどうしたらいいのか分かりません。



断るとすぐナムジュンの方に行くし…！




俺は！この距離を壊すのが怖いのに。



うっかり口から出そうになる。






＿＿＿＿好きだって。




＿＿＿＿大好きだって。




＿＿＿＿愛してるって。









ジン｢ほら、俺がしてやるからナムジュン困らせんな｣


｢んふふ、やった！はいおんぶー｣


ジン｢はいはい。でっかい子供だこと｣


｢いーの！｣








ふふって俺に抱きつくから




勘違いしそうになる。


聞いてしまいそうになる。




俺のこと、好きなの？って。









ジン｢俺、お前から離れねぇよ？｣


｢…うん｣








でも、聞けない。



だって多分、お前が俺にくっついてるのは


生命的危機に陥って


俺と、家族と、ナムジュンと



離れてしまうことが、怖かったから。



そうだろ？



怖さを和らげるために



くっついて、俺がいることを再確認してるからだって




俺は知ってるから。









｢ソクジン｣


ジン｢ん？｣


｢…好きな子、とか。いる？｣


ジン｢…なんで｣


｢…気になったから｣







先手を打たれたみたいに俺がしたくて



でも出来なかった質問をAからしてくる。




なぁ、俺に好きな子がいるって言ったら




お前どうするの？



俺から離れるの？



馬鹿みたいに気を使うの？





俺はお前が好きなんだけど。







｢で？いるの？いないの？｣


ジン｢あのな、俺の事聞くならまずお前から話せっての｣


｢わ、そっか。うーん…秘密？｣


ジン｢じゃあ俺も秘密｣


｢つまんなーい。…ねぇ、私の事おんぶしててもいいの？｣







どっちの意味で聞いてるのか。



体重なのか


それとも、おんぶしてても勘違いされるような相手がいないのか。なのか。








ジン｢俺が触れるのはAだけだよ｣


｢…んふふ。そっか｣

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