【BTS】世界は君で廻ってる

15 ジンside ページ15

今日もご丁寧に手紙が入ってる




【今日もイケメンの俺へ！】





間違ってはいない。



だってこんなに寝起きなのに



こんなにイケメンな男、早々に居ないから。





…今日は何かあったっけ。




分岐点てほどのこと、何も無かったと思うのに。







【化学の授業寝るべからず】






あぁ、なるほど。



…いや、キツくないか…？



でも、俺が補習なんかに捕まったせいだし。



…突き放したせいかもしれないけど。




多分、この手紙の俺も、それが原因だと知ってるはずで




だから、こう言うんだろう。








【今日の放課後は気をつけろ】







…なんで具体的なこと、書かれてないんだよ。


何のための手紙だ。


全く、少し抜けてるところも俺の魅力だな。





…放課後に、何があるんだ。









｢遅い！！！遅れポンチ！｣


ジン｢遅れポンチってなんだよ｣


｢え…んー、と、私が今作った！｣


ジン｢はいはい。…あのさ、お前放課後なんかあんの｣


｢え、なにそれ。何も無いけど｣







この時点では何も無いのか。



女子に苛められるとか？


それとも野郎に告白？？




どっちにしても、放課後はAの後ついてくか…？









ジン｢…待てよ…ストーカーか…？｣


｢ストーカー？何の話？｣


ジン｢えっ、なんでお前俺の心の中…｣


｢思いっきり声に出てましたよ！？｣


ジン｢…気にすんな｣







俺がお前のストーカーかもしれないとか、口が裂けても言えねぇ…



最悪引かれて、距離置かれたりしたら。



このチャンス、無駄になるだけだ。








｢知ってる？今日化学小テストあるらしいって噂｣


ジン｢は…？｣


｢噂だけどね！｣








待て、待て待て待て待て…！！




放課後気をつけろって。



俺の事？？



まさかだけど、補習なんかに引っかからないよな？




…やばい。



いや、でも、Aに何かあるかもしれない。






ジン｢…補習…！｣


｢んふふ、待っててあげようか？｣


ジン｢…うん｣


｢え？あ、いい、の？｣


ジン｢うん、待ってて｣







あの日みたいに1人で帰らせたくない。


1人にさせるくらいなら、待たせてやる。




お前を失うくらいなら



嫌だって言われたって離してやんない。



嫌だって言われたって、離れてやんない。


長いって文句言われたって…待たさせてやる。









｢…待ってて、あげなくもない…けど｣


ジン｢…俺のそばで待ってて｣


｢…な、んか、変なものでも食べたの…！？｣

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