【SEVENTEEN】ご指名は不思議な彼で。

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仕事が、手につかない。


ただ打つだけの仕事なのに。



仕事に時間が掛かっていることがストレスで


だから、早くしたいと思ってるのに






誰かさんのせいで手につかない。







いっその事、告白してしまえば楽なのだろうけど



それも出来なくて





ただ意気地無しなだけだ。




私は。









ホシ｢どーした？｣


｢えっ？あ、ホシ、くん｣


ホシ｢今帰ってきたんだけど、思い詰めた顔してるから｣


｢え、そ、そうかな？大丈夫だよ？｣


ホシ｢おバカ。俺は、他のやつなんかよりお前を見てるんだから、分かるんだよ｣









ホシくんが私のことを好きなのは前から知ってる。


私はそれに答えられないから、いつもデートのお誘いも


2人きりでのお昼休みも全部断ってるのに。




どうしてホシくんも、私を放っておいてくれないの？









ホシ｢話聞いてやるよ？｣


｢えっと｣


ニア｢こらー！誰の席に座ってるんだ！ハムちゃん！！！｣


ホシ｢はぁ！？ハムちゃんじゃねーって！！…またあとでな？｣









相談なんか、君に出来るわけないじゃない




…君の気持ちに答えられないとしても







私は、同僚として、友達として






傷つけるようなこと、したくないんだから。









ニア｢A、そこ数値違うよ？｣


｢え、あ…ごめ…｣


ニア｢大丈夫？休む？？｣


｢ううん、大丈夫。ごめんね｣









こんなにも悩むのなら





いっその事、こんな恋




捨ててしまおうか。





好きだと、思うのに。





惹かれてるのは事実なのに





どうしても踏ん切りがつかないの。






やっぱりジュンに重ねてただけなんじゃないかって思いが







私を邪魔するの。









上司｢ちょっと君、ここ、間違ってるじゃないか｣


｢あ、す、すみませ…｣



上司｢先方に明日の朝までに送っとけよ｣


｢…はい｣



上司｢ふん、よろしく頼むよ｣









最悪。




今まで残業なんてしたこと無かったのに。









ニア｢手伝うよ？A｣



｢…ううん、私がミスしたのが悪いから｣








何してんの、私。


情けない。



20歳すぎた大人の女が



たった1人の男に翻弄されて




バカみたい。







ホシ｢おーい！A！ニア帰ろー！｣


ニア｢あ、待って！Aが｣


ホシ｢何？どうした？｣








…もう、1人じゃどうしていいのか、分からなくて







ごめん、ホシくん。






私はやっぱり君には相談できないから





ニアのこと貸して？









｢ニア、やっぱりここにいて｣









限界なの。

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