10 ウォヌside ページ10
｢怒らないんですか…？｣
そういった彼女に、僕は首を傾げることしか出来なかった。
何を…僕は怒ればいいんだろうって。
Aちゃんは何か怒られるようなことをしただろうか。
今日は一日よく頑張ってたし
残業だってして
患者の親御さんには変な因縁付けられてて
可哀想で、すぐに看護師を変えた。
Aちゃんを傷つけるのは僕が許せないから。
僕が、守ってあげたいから。
ディノが言ってた
ディノ｢ヒョンヒョンヒョン！！大ニュース！｣
ウォヌ｢ディノ、一応昼でも診察室だから、静かにね｣
ディノ｢あ…すみませんー…。ところで、大ニュースなんですよ、ヒョン｣
ウォヌ｢大ニュース？｣
ディノ｢ヒョンが恋してやまないAヌナ、今まで1回も彼氏出来たことないって！｣
これは確からしい。
彼女と一番近くて仲がいいのは、羨ましくもディノだから。
Aちゃんが、1番笑うのは
ディノの前だから。
｢あ、あの、ウォヌ先生…？｣
ウォヌ｢え、あ、いや…｣
僕もこの子を笑顔にさせたいのに
好きな子というのはこんなにも僕を狂わせる。
元々口数も、表現も上手な方じゃないのは分かってる
それでも、君といるともっと緊張して
どうしていいのか分からなくて
上手く言葉が見つからない。
君に彼氏が出来たことないのを僕は知ってるからあんなの気にしないで。
君を傷つけたあの人を君の記憶から消して。
そう言えればいいのに。
ウォヌ｢よくやったと、思う｣
結局そんな気の利かない、言葉しか出てこなかった。
勇気を出して送って、折角2人きりなのに。
もう少しだけでいいから
距離を詰めたいと、そう思って焦る時に限って君は
｢…ありがとう…ございます…！｣
可愛く笑って僕をまた狂わすんだ。
僕に、初めて見せてくれた。
そんな花が咲いたみたいな笑顔。
いつも遠くから見てるだけのその笑顔。
｢え、あ、あ、の…ウォヌ…先生…その…｣
ウォヌ｢かわいい｣
もっと見たい。
もっと仲良くなりたい、そう思ったら迷惑？
｢えっ！？あ、え、え、っと…！？｣
ウォヌ｢僕、君に怒ったことなんか1度も無い。誤解しないで｣
やっと言えた。
ねえ、Aちゃん
僕を避けないで
｢え…あの…わ、わ、私は…｣
ウォヌ｢お友達から、始めませんか？｣
やっと歯車が動く音がする。
やっと君との距離が
縮む気がした。
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ぴよだんご(プロフ) - 田島さん» わぁ！凄く嬉しいお言葉…！最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2020年12月22日 14時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - ウォヌペンヌナさん» 返信が遅くなってしまいすみません！！ヌナ設定で！はい！分かりました！検討してみます！ (2020年12月22日 14時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
田島 - 文章の面白さに、声出して笑ってしまいました！本当に素晴らしかったです！ウォヌ先生にきゅんとさせられましたし、最高でした！ (2020年12月22日 12時) (レス) id: df5e7d6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ウォヌペンヌナ - ヌナ設定でまたドキキュン小説お願いします！ (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cf8b1285a (このIDを非表示/違反報告)
ぴよだんご(プロフ) - ウォヌペンヌナさん» わぁー！最後まで読んでいただきありがとうございました！！嬉しいです！ (2020年12月12日 13時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよだんご
| 作成日時：2020年10月24日 14時
