【SEVENTEEN】無表情先生に狙われてます

03 ウォヌside ページ3

ディノ｢ウォヌひょーん、その照れ睨み、逆効果だよー？｣


ウォヌ｢睨んでるつもり、無いけど｣






そう、睨んでいるつもりなんて1ミリもないし


今日は朝から機嫌が良かった。


だってあの子が僕の担当だから。


ディノより少し早く入った小児科病棟の看護師のAちゃん。


一生懸命で、元気で


いつも笑ってて、太陽みたいな可愛い女の子。






女の子｢Aちゃん！おのこししたい！｣


｢えぇー！どれ？どれ？？｣


女の子｢にんじん！｣


｢うぐっ、人参かぁ…！わかる！分かるけど…食べて貰えなかったこの人参さん、悲しいって…！｣





最初に見た時なんて、なんとも思わなくて


元気な看護師さんだなぁって。


小児科にいるならいつか会うだろうなぁ、なんてぐらいにしか思わなかったのに。






｢わぁ！すごい！！一口で食べれちゃったの！？わぁー！嬉しいなぁ！｣






ブスっと刺さった。


この笑顔の破壊力に。


なんて可愛いんだろう。そう思った。







ディノ｢はぁあ、ヌナ、めちゃくちゃ勘違いしてるんですよ？分かってます？？｣


ウォヌ｢…Aちゃんが何を？｣








今日も笑いかけて貰えたし


ウォヌ先生って呼んでくれたし。


俺的には進展してるなぁって思ってる。



お昼は、先約が居たみたいだから仕方ないことだけど。








ディノ｢ウォヌヒョンに怒られてるとかそういう風に思ってるんですよ？ヌナは！｣


ウォヌ｢え？｣







ガツンと何かに殴られたみたいな感覚がした。


俺が？Aちゃんを？


絶対にありえないのに。


寧ろ、甘やかしてるつもりだったし


Aちゃんって心の中で何回も呼んでるし



名前を呼ぶ練習だってしてるのに？



こんなにもAちゃんで頭がいっぱいなのに？






ウォヌ｢…笑いかけてくれたけど｣


ディノ｢(それ絶対苦笑い…！)いや、だってヌナ落ち込んでますから！よく！｣


ウォヌ｢…なんで？｣


ディノ｢いやだから、怒られてる気がしてって！｣


ウォヌ｢見守ってはいるけど…怒ったこと、ないよ？｣





…まさか。



まさかだけど。






ウォヌ｢…目付き…？｣






俺の目は三白眼だし、よく目つきが悪いって言われるし


それで喧嘩を売られたことなんて数え切れないし。






ウォヌ｢ディノ｣


ディノ｢はい｣


ウォヌ｢俺、今から整形してくる｣


ディノ｢え！ちょ！待って！ウォヌヒョン！？｣




ディノ、好きな子のためなら、俺はなんでもできるよ。



絶対に優しい目にしてもらう。





ディノ｢ヌナー！ウォヌヒョン止めてぇぇえ！｣

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