甘い蜂蜜に甘い蜜【続編】

25 ページ25

ジミン｢ふふっ。どうする？何からする？｣


｢じ、実はね…｣




私…泳げないんです。





プールに来たのはいいけど全然泳げないんです。


浮けるのに、バタ足すると沈むという何ともヘンテコで。



ジミンくんは私の話を聞くと、耐えきれないみたいに笑ってくれた。



泳げないのになんで来たの？って怒られるかと思ったのに



ジミンくんはひたすら笑ってくれてて






ジミン｢ふふっ、ふふっ。かわいいなぁ…！｣


｢か、可愛くないよ…！｣


ジミン｢かわいいよっ…！なんでそんなに可愛いのっ…！｣





愛おしそうに抱きしめてくれて



頭を数回撫でると



ジミンくんは先にプールに入ってしまった。






ジミン｢はいっ、おいで？A｣


｢えっ…！｣


ジミン｢ほら、早く。おいで？僕がいるから怖くないよ｣





手を広げて待っててくれるジミンくんが凄くかっこよくて



心がキュッとしてドキドキする。



覚悟を決めて足から入ると



ジミンくんは私の腰を抱いてそのまま抱っこをした。







｢じ、ジミンくんっ…重っ…｣


ジミン｢重くないよ。それにいつも抱っこしてるんだから、恥ずかしがらなくてもいいのに｣






そう耳元で囁かれると



ジミンくんと一緒に過ごしている時のことを思い出してかぁっと顔が熱くなってしまう。




ジミン｢ふふっ、何思い出したの？今日も泊まる？｣


｢じ、ジミンくんっ…意地悪…｣


ジミン｢ふふっ、だって、可愛いんだもん。顔真っ赤にして、耳も赤くて。早く食べちゃいたい｣


｢あっ、う…｣



ジミン｢あらら、いじめ過ぎちゃった。ふふっ｣









ジミンくんの蜜が



甘いだけならいいのに。







甘くて、甘美で、艶めかしくて





私をおかしくして






グルグルさせる。





ジミン｢ふふっ、A？｣


｢な、に？｣


ジミン｢今日、泊まって？Aが期待してること、沢山してあげる｣









ほら、またそうやって。




私を甘い蜜でひたひたにして。




おかしくさせる。









ジミン｢だから、今は遊ぼ？流れるプールなんてどう？？｣


｢お、溺れないかな…｣


ジミン｢ふふっ、大丈夫。僕がいるから。ね？｣






そして流れるプールは



どちらかと言うと流されるプールで



ジミンくんに引き上げられなかったら




私








完璧に溺れてた。

26→←24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す