加々知の冷徹(三話) ページ35
(これが…お香さんが言ってたもっとよく見ること…
鬼灯様のわたしを見る眼差しも触れ方も…
全てが慈しんでるようにさえ感じてしまうような…)
鬼灯はポーっとしているAを心配しながらも、人間に擬態している以上あまり目立つわけにはいかないと、姫抱きしたAをゆっくり降ろした。
鬼灯「私が支えますので少し歩けますか？とりあえずもう少し目立たない場所へ…」
スッ
鬼灯「Aさんっ！？」
Aは鬼灯の胸元に両手を添え、ワイシャツを少し掴む。
(今…初めて本当の意味で…鬼灯様の「愛してる」という想いを受けとめられた気がする…こんな私を…長い間ずっと……)
『鬼灯様…わたし……//』
Aは熱を持った瞳と紅みを帯びた頬で鬼灯を見上げる。
鬼灯(ッ！？)
鬼灯にはAの心情はわからないが、ここ最近ずっと触れられずろくに会話もできなかった愛しい女が
いつもとは違う格好で、しかも懇願するように自分を見つめるという状況に…理性の箍が外れた。
グイッ
『鬼灯様っ!？』
鬼灯はAの腕を引き、高い建物の間に連れ込む。
ダンッ！
鬼灯はAの背を壁に押し付け、荒々しく口付けた。
『んっ...///』
逃がさぬように両腕をAの顔の横に付き、
角度を変え何度も口付けを繰り返す。
Aはそんな口付けに酔わされながらも
こんな場所でもし誰かに見られたらと
鬼灯を止めようとし薄目を開けると…
(ッ!？)///
Aの目には、余裕のない表情で自分を求める鬼灯が映る
鬼灯「Aさん…」ﾊｧ
『あっ…//鬼灯様…もぉ…///』
鬼灯「まだ…」
『ふぁっ…//』
鬼灯は止まらずAに口付け続ける。
だがAの横に付いた手の腕時計を見ると、
もうすぐ擬態の解ける時間が迫っていた。
鬼灯(まだ足りないですが…)
ﾁｭッと音をたて鬼灯は名残惜しそうに唇を放し、
荒く息をするAを自分の胸に抱き寄せた。
鬼灯「正直まだ離したくはありませんが、そろそろ地獄に戻らなくては…閻魔大王へ報告もしなければいけませんし。」
『あ…はい…わたしも大王に……あっ！？』
Aはここまでの経緯を思い出し青ざめる…
(そうだ…わたし閻魔大王と篁さんに言われて此処へ…
てことは二人はずっとこの状況を？///)
『ほ…鬼灯様……ごめんなさいっ！』
鬼灯「？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
閻「あっAちゃん！」
篁「バレちゃった…」
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白鈴(プロフ) - 海月ゆらさん» よければ覗いてください(*ᴗˬᴗ)⁾少しでも､海月ゆら様の休息時間になれれば光栄です(*ᴗˬᴗ)⁾ (2022年7月2日 23時) (
レス) id: 5cc7a0faea (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 海月ゆらさん» 海月ゆら様！お返事が遅くなりすみません💦どれもなんて…勿体ないお言葉ありがとうございます😂コチラへのコメントは初めてでしたので嬉しかったです(*ᴗˬᴗ)⁾これからも作りたいモノを創作していくと思いますが､ (2022年7月2日 23時) (レス) id: 5cc7a0faea (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 白鈴さんの小説どれも素敵で世界観に引き込まれて本当に大好きです！これからも無理なさらない程度で頑張ってください！ (2022年6月26日 22時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鈴 | 作成日時：2021年10月2日 5時
