美男にもいろいろある(番外編3) ページ24
『鬼灯様…大丈夫ですか？』
鬼灯「…失礼しました。では…本当にもう未練はないのですね？」
『はい！此処で一生懸命働いてる方達を見ていたら、生前のわたしは視野が狭すぎたんだなと思いましたし…何より鬼灯様が私を傍に置いてくれたからそう思えたんだと思います！』
鬼灯「私が貴方を手離したくなかっただけですよ。ただ…」
鬼灯はAをグッと引き寄せ、耳元に口を寄せる。
『ッ!？ ほおず…//』
鬼灯「何度も言ってますが…」
『んっ…///』 (吐息が耳に…//)
鬼灯「私は貴方を愛しています。それこそ誰よりも…そんな貴方に一番素敵などと言われて、私が期待しないと思いますか？」
鬼灯は耳に口付け、そのまま唇を首筋へと滑らせる。
『あっ…鬼灯様っ//』
鬼灯「ほんの少しでも…万に一つでも…貴方が私に惹かれているかもしれないと…そう思ってしまうのは私の自惚れですか!？」
『ひゃっ//』
鬼灯は首筋にも口付け、至近距離でAと目を合わせる。
鬼灯(今までずっと…聞くことを避けてきた。)
鬼灯「Aさんは…私のことをどう思っているのですか？」
Aは目を見開き鬼灯を見据える。
『わたしは…』
(ずっと…鬼灯様に対する気持ちに自信が無かった。
そう思っていた。でも本当は…
恋をする自信が無かっただけなのかもしれない。
あんな思いは二度としたくなかったから…
誰かを愛するなんて幸せが崩れる火種にしかならないと
そう思うほどわたしの心は荒んでいたから…
でも今はきっと…それ以上に…)
『わたしは…鬼灯様をお慕いしております！』
Aは少し頬を染め…でもはっきりと自分の想いを伝えた。
鬼灯(やっと…聞けましたね。)
ようやく待ち望んだ言葉を聞けた鬼灯は、歓喜 安堵 興奮…
様々な高揚感が胸を占めた。
そして何より、愛おしくてたまらなくなり
鬼灯は再びAに口付けようとするが…
朧「あの〜…そろそろ〜…少し前に到着しておりますので…//」
『あっ…///』
鬼灯「ﾁｯ…すみません。降ります。」
鬼灯は無表情だが、Aはとても恥ずかしくいたたまれなかった為、朧車に謝罪してから閻魔殿へと歩を進めた。
帰り道、先ほどの話の続きをしようとした鬼灯だったが、自分のしっぽを追いかけ回してるシロに会ったため切り出せず…
シ「あれ？Aさんなんか顔赤くない？」
Aが何も言えず俯いたのは言うまでもない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白鈴(プロフ) - 海月ゆらさん» よければ覗いてください(*ᴗˬᴗ)⁾少しでも､海月ゆら様の休息時間になれれば光栄です(*ᴗˬᴗ)⁾ (2022年7月2日 23時) (
レス) id: 5cc7a0faea (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 海月ゆらさん» 海月ゆら様！お返事が遅くなりすみません💦どれもなんて…勿体ないお言葉ありがとうございます😂コチラへのコメントは初めてでしたので嬉しかったです(*ᴗˬᴗ)⁾これからも作りたいモノを創作していくと思いますが､ (2022年7月2日 23時) (レス) id: 5cc7a0faea (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - 白鈴さんの小説どれも素敵で世界観に引き込まれて本当に大好きです！これからも無理なさらない程度で頑張ってください！ (2022年6月26日 22時) (レス) id: 20614a99c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白鈴 | 作成日時：2021年10月2日 5時
