佰捌拾 −キミの瞳が一番好き− ページ17
−A−
「家送る！」と言ってくれた万次郎の後ろに乗って身を任せてると､途中の公園でバイクが止まる｡不思議に思って呼びかけると､「少し話したい」と言って降りた彼に手を引かれて､私達はベンチへと移動した｡
「時間へーき？」
『いつも歩きで帰ってるから､まだ大丈夫だけど…どしたの？』
「…20日に集会をする」
『!？…バルハラの事もう分かったの？』
「それはまだ調べてるとこだけど…集会までには終わらせる｡その日はタケミっちも呼ぶから､Aも来るでしょ？」
『…うん｡もしかして､それ教えに来てくれたの？』
「それはついで！」
『…？』
「"少し話したい"が本音！」ﾆｺｯ
『話すって…』
_もしかして…一虎とのこと教えてくれるのかな？
「ねぇA…一虎の事どう思った？」
『…え?』
「話してみてさ…どんなヤツだと思ったのかなって」
万次郎は私の方を向かず…遠い目をしながらそう聞いてくる｡
_こっちが聞きたいんだけど…って今日コレ思ってばかりだな。
『…歪な人､かな』
「イビツ？」
『言ってる事は本心だってわかるのに…その本心に対して葛藤してるような…何かから目を逸らすのに必死でもがいてるような…そんな目をした歪な人…』
「…」
『せっかく綺麗な瞳なのにね…』
「……は?」
_あっ……
「綺麗な瞳って…なに？」
さっきまでこっちを見ることのなかった万次郎は､瞳孔が開いた真っ黒な瞳を向けてくる｡
『その…単純に色とかそうゆうのね！武道くんとか三ツ谷くんも綺麗な目してるでしょ？それと一緒！』
「…ふーん｡アイツらにもそんな事思ってたんだ」
『そんな事って…きゃ!』
急に腕を引っ張ってきた万次郎と､至近距離で目を合わせられる｡
「オレの目は…？」
『…はい?』
「どう思ってんの？」
『え…真っ黒じゃない』
「綺麗って言ってくんないんだ…Aはオレの彼女なのに…」
不貞腐れたような顔をして頬を膨らませる万次郎｡
_すぐ子供みたいな事を…でも何だろ…今はこれが安心するかも｡
そんな風に思ったら…つい手を伸ばして頬を包んでしまい､万次郎は目を丸くして少し困惑したような表情をした｡
「え､A!?」
『私は…万次郎の瞳が一番好きだよ』
「！？」
_感情の色を見せない虚ろな瞳…全てを隠してしまう哀しい瞳｡でも…誰よりも優しく笑う瞳｡
『だから…絶対に守る』
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コーチン(プロフ) - 今まで見てきた中で一番好きです！ (2023年4月21日 17時) (
レス) @page48 id: 6fa0996070 (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 響さん» 響ｻﾏ！いつも嬉しき応援メッセージありがとうございます(*ᴗˬᴗ)⁾最近なかなか時間がなくて少しずつしか進めてませんが💦お言葉貰えると嬉しいです😂頑張ります！またぜひお立ち寄りください😊 (2022年8月15日 21時) (レス) id: 5cc7a0faea (このIDを非表示/違反報告)
響 - 好きすぎます！！！完結まで追いかけるので頑張ってください！！ (2022年8月6日 20時) (レス) id: c10ad436a6 (このIDを非表示/違反報告)
あいなーる - 完結しても応援させてくださいｯ！！この作品を作ってくださる白鈴様には感謝してもしきれません。いつも元気をもらえてるんです。絶対完結まで読ませて頂きますので！これからも頑張ってくださいね😍 (2022年7月5日 17時) (レス) @page45 id: 294a8a8caa (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - あいなーるさん» あいなーる様の休憩時間になりますように(*ᴗˬᴗ)⁾ (2022年7月2日 23時) (レス) id: 5cc7a0faea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鈴 | 作成日時：2022年3月9日 17時
