気になるんですか轟くん【ヒロアカ】 (ページ7)

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7. 助けなきゃページ7

明るい場所に落ちる

地面に打ち付けられる覚悟をしながらぎゅっと目をつぶるとお腹に違和感を感じた

落ちた、と思ったらお腹がぐっと押しつぶされた

『ぐえｯ…』

｢わりぃな、八雲、少し我慢してくれ｣

そう聞こえて目を開ける

そうか、担がれてたのか……

パキパキ、とどこか聞き覚えのある音が聞こえる

足元が少しひんやりする

轟くんの、氷結……！！

｢子供1人になさけねぇな、しっかりしろよ、大人だろ｣

ゆっくりと下ろされる

『す、スゴイや……大人…それにこの人数に………初見じゃやっぱ回避は難しいよこれ……』

｢そうだな……散らして殺す…言っちゃ悪いがあんたらどう見ても｢個性を持て余した輩｣以上には見受けられねぇよ｣

轟くんが敵と話しているので考えることにした

冷静に……自分が敵だったら……

オールマイトを狙ってきたのなら、オールマイトに勝つ方法が敵にはある……そんな奴らに…勝てるの……？

いや

戦闘で一々勝つ必要はない…

ワープ、敵の数

どんな鬼畜ゲームも、攻略方法を見つけてしまえば

なんてことない

このゲームは助けを呼んでしまえばクリアだもの

散らされた人を探している時間はもったいない

みんなを信じよう…ヒーロー志望だ、簡単にやられないはずだ……

轟君には悪いけど、先に行こう

走って広場に向かう

助けなきゃ、相澤先生を、弔くんを

「ヒーローは嫌いだけど、Aは好き。ヒーローになってもAはA、嫌いにならない｣

嫌いになんかならない、私に伝えた言葉が全て嘘だとしても

骨が折れる音が、聞こえた

｢個性を消せる、素敵だけど、なんてことはないね

圧倒的な力の前ではつまり無力だもの｣

｢やく…も……何でお前……｣

掠れた声が聞こえる

怖い、怖い、怖い、

ヒーローが、相澤先生があんなに…あっさり

｢八雲…八雲………八雲……A……？｣

『ｯ……とむ…らくん…？先生を…離して…？』

声が震える

｢会いたかった…会いたかった……｣

フラフラして私に向かって歩いてくる

『先生を離して弔くん!!』

私は弔くんを見捨てるのかもしれない

『先生を……離して』

｢…脳無、イレイザーヘッドから少し離れろ……Aと話ができない｣