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「なあ」
意を決して口を開いた
「ん？」
俺の緊張を感じ取ったのか、
Aの表情はかたい。
「俺…」
「ん？」と覗き込んでくる笑顔は、
相変わらずバカみたいに可愛い。
「俺…」
ドドドドっ
さらに強く打ち付けた心臓が痛い。
鼓動がAに聞こえてしまわないよう、少しだけ距離をとった。
俺…
言え。
言うしかない。
「俺…」
沈黙
それを遮ったのは、
「俺お茶っぱ買って来いって頼まれてたんだった。」
そんな情けない言葉だった。
言えない。
この笑顔が見れなくなるかもしれないなんて。
好きだなんて気持ち、迷惑かもしれない。
マネージャーと選手。俺らはこれまでその近くて遠い距離を保ち続けてきた。
危険だ。近づきすぎると危ない。
歩き出した今も体は危険信号を発信し続けている。
このままAのそばにいると、俺の心臓が持ちそうにない。
俺は今日も想いを伝えられなかった弱い自分を守るために、そんなちっぽけな言い訳を心に残した。
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まるに - 更新毎日チェックするのが日課になってきてます、笑いつも楽しく読ませてもらってます。だいすきです。これからも更新待ってます!! (2019年2月17日 13時) (
レス) id: 325372c1f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miina | 作成日時：2019年2月5日 2時
