検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:13,656 hit

12 ページ12

Aに手間かけないために新入生を威嚇したはずなのに、逆に迷惑になってることに気づいてめちゃめちゃ落ち込む。





今まで何気なくカゴに放り込んでた自分のタオルを、
洗濯物の山から見つけて申し訳なさが溢れた。




「ありがとな、いつも。
こんな大変なことしてくれて」


「なに、いきなり」


「いやほんとに。感謝してるよ」


「なんなん、恥ずいやん。
いきなりそんなん言われたら」

「俺も恥ずいわ」


はははって照れ隠しで笑いながら振り向いたら、
その場にうずくまってるA。





「え!?どうした!?」


「いや、何もない」


「どっか痛いんか?体調悪い?」


「ほんとに何もないよ…

…ただ嬉しくて」


「え?」


「そうやって思ってくれてるんやね。」


「A…泣くなや…」


「私、正直ね…
こんな家政婦みたいなこと毎日して、青春って今しかできないのに何してんだろって思う時あるんだ。」




そうだよな…
年中俺らの為に朝から晩まで動き続けてくれてる。

そんなこと俺には出来そうもない。




「うん…」


いい言葉が見つからず静かに頷いた。
空気は重い。





「でもさ!私の青春は野球部だって思い出した!」



そんな空気を変えたのは明るいAの声。
その声に引きつけられるように顔を上げて、明るい笑顔を見つめる。





「ありがとね!としみつ!」


「みんな思ってるよ。
ありがとうって、毎日思ってる」


「めっちゃ元気出た!
みんながいなきゃ私の仕事は成り立たないからね。こちらこそいつもありがとう」


「よし!終わらせるかー」


「うん!ありがと!」

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
設定タグ:東海オンエア , としみつ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まるに - 更新毎日チェックするのが日課になってきてます、笑いつも楽しく読ませてもらってます。だいすきです。これからも更新待ってます!! (2019年2月17日 13時) (レス) id: 325372c1f0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Miina | 作成日時:2019年2月5日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。