Truthful Fate -M.A- (ページ37)

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37.熱いページ37

今日もたくさん患者さんを診察して

だけどなんだかやっぱりずっと体がだるくて。

診察時間後のカルテ整理がすごくしんどかった。

座っているのもしんどくて

頭がぼーっとして

文字が頭に入らない。

「だめだ、」

全然はかどらなくて一旦ベッドで休もうと寝転がる。

夜になって冷えてきたのか毛布も被るけど寒気がおさまらない。

…もしかして、風邪、？

体をぶるぶる震わせながら寝転がっていると

疲れもあったのか、寝てしまっていたらしい。

「…ちゃん、Aちゃん、」

私の大好きな声によって目覚めた。

目をあけると不安げに揺らぐ茶色い瞳。

「相葉…くん、？」

ハッとなって起き上がるけどやっぱりからだがだるい、しんどい、って

起き上がりきれずに後ろに手をつく。

相「Aちゃん、大丈夫？顔、赤いよ？」

…うそ、でもそれきっと相葉くんがいるからじゃないかな

近いからか体中が熱々で

顔もいつも以上に火照っている

「あ、大丈夫ですよ」

それを隠そうとして相葉くんを見上げて笑いかける。

だけど、

もしかして…

って相葉くんが私のおでこにピトって自分のおでこを引っ付ける。

「…え、」

私の中で時間が止まる。

なに、この状況、

近すぎて近すぎて沸騰しそうなくらい熱くなる

相「うん、やっぱり熱い」

そう言って離れる相葉くんをよそに私はまだフリーズ状態。

相「Aちゃん、熱あるよ？」

「え、？」

相「人に無理しないようにって言うくせにAちゃんが無理しちゃってるじゃん、だめだよ？」

ほら、って暖かいコーヒーを渡してくれる。

今日もまた持ってきてくれたらしい。

だけど私が寝ていたんで風邪引くと思って起こしてくれた、って

「おいしい、…ありがと、元気でたよ」

ふふって、心配させないように相葉くんに笑いかけて

よいしょ、とコーヒーを隣のテーブルに置いて立ち上がる。

だけど急に立ち上がったせいかフラッときて

相葉くんの胸に飛び込むまでは行かなかったけど胸にぽん、って寄りかかってしまった。

「わ、…ごめんなさい、」

そう離れようとすると

相「だめ」

頭の上から低い声がして長い腕でぎゅうって引きつけられた。

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