34.LINE ページ34
おそるおそるそれをタップしてロックを解除する。
そうするとLINEのアイコンが開かれてトーク画面に変わる。
相【薬飲んで寝たらすっごい元気になったよ！】
相【やっぱりAちゃん、すごいね！】
相【明日から仕事に行けそう！ありがとう】
連投のあとにかわいいクマがかわいく笑っているスタンプが押されていた。
え、なんで
LINE交換した覚えなんてないのに、
だけど紛れもなく相葉くんだった。
アイコンの写真には無邪気に笑う相葉くんの姿があったし
間違いないんだけど、
とりあえず既読もつけてしまったので
【よかったです。まだ安静にして寝てくださいね】
「送信…っと、…え、はや」
送った瞬間に既読がついてびっくりしてスマホを落としそうになる。
相【ありがとう！】
相【仕事終わりかな？今日もお疲れ様！】
【ありがとうございます。あと、コーヒーも】
相【ニノ、届けてくれたんだ、よかったー】
なんてLINEをしているとすぐに時間なんて経過してしまっていて
「そろそろ帰らないと」
LINEが来ているのを通知で確認して病院を出た。
.
家に帰って部屋に入るなりスマホを見る。
早く返したくて返したくて帰り道もうずうずしていた。
返事をするとさっきまではトントンと返ってきていたのに10分経っても来ない。
スマホが気になって下にお母さんが用意してくれたご飯を食べに行くこともできなかった。
だけどさらに待っても来なくて、空腹でお腹が悲鳴をあげたから諦めてご飯を食べに行った。
ご飯を食べているときも気が気でなくて。
早くみたい、
来てたらどうしよう
早く返したいって
掻き込むようにしてご飯を食べて部屋に戻る。
何を食べてたかなんて覚えてないくらいに頭の中にはLINEのことしか頭になくて
部屋に戻ると真っ先にスマホを手に取る。
…来てない、
これでもかってくらいに残念な気持ちになる。
…こんなの、初めて。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：aoihmwr | 作成日時：2017年10月25日 19時
