Truthful Fate -M.A- (ページ25)

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25.お母さんページ25

だけど急に今週は仕事が入っていてしまって来週は櫻井さんとの約束があるからってことで再来週の日曜日ということになった。

相「じゃあね、」

「はい、また明日」

また明日、ってなんかいいな

明日も会える

そうじゃないと言えない言葉だから、

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家に入るといい匂いがする。

お腹もすごく空いていたので今日は自分の部屋じゃなくて真っ先にリビングへ。

着ていたコートをソファにかけてテーブルに座る。

母「今日も遅かったのね」

優しいお母さんは私の帰りが遅いのが毎日心配らしくて

「うん、また長引いちゃって」

お父さんには見られない優しい笑顔を見せてくれる。

「わ、ビーフシチューだ」

一口食べると

ほわあっと体の中に熱が巡る。

母「A、最近なんかいいことあったの？」

「え？」

母「なんか、活気が溢れてる」

お母さんにはなにもかもがバレていそう

相葉くんのおかげで毎日が楽しいこと

櫻井さんという婚約者がありながら相葉くんと一緒にいる時間の方が長いこと

母「櫻井さんとはうまくいってるの？」

「うーん、でも今度ドライブ行くことになったよ」

えー、いいなあって

昔お父さんもよく連れていってくれたなーって

正直びっくりした。

お父さんにもそんな時期があったんだって

お父さんも親が決めた婚約結婚だったって言ってたから私みたいな感じだと思っていたから

母「お父さんもね、言い方が下手なのよ、不器用なの。だから大目にみてあげてほしいな」

母「お父さんね、本当にAには幸せになってほしいんだと思う、その一心でやってると思うから」

ね、ってお母さんに言われて

私も本心ではわかっている

お父さんは本当は優しくていつだって私のことを考えてくれているって

だけど、気持ちはどうにもできない、

櫻井さんのこと、いい人だとは思う

素敵な人だとは思う

だけどやっぱり相葉くんには敵わなくて

相葉くんが私の中では1番で

隣にいてほしいなって思う人

これが…、好きっていう感情なのかな…？

だとしたらこの感じ…

前にも味わったことあるような気がした。

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