24.大好きな時間 ページ24
相「お疲れ様！」
あの日から毎日私が夜9時をまわるとコーヒーをもってきてくれる。
毎日患者さんが多くて忙しい、しんどい、ってなっても
それが楽しみで頑張れる。
頑張ったら相葉くんが来てくれるって思うとすごく気合が入る。
だから、夜9時までに終わりそうな時もなにかすることないか必死に探して。
…なんでこんな必死になってるんだろ、
.
相「でさー、ニノがね？」
コーヒーを飲みながら相葉くんの今日の1日の話を聞く。
これも日課になっていた。
いつもいつもおもしろくて。
私を笑顔にしてくれる。
疲れなんて吹き飛ばしてくれる。
この時間がいつのまにか大好きな時間になっていた。
相「じゃあ、そろそろ帰ろっか」
遅いから、って送ってくれる相葉くん。
帰り道もずっと一緒で。
寒い帰路も2人で帰るとすごく暖かい。
相「Aちゃんと翔くんって、デートとかしないの？」
「今度ドライブいきますよ」
えー、いいなあ〜
って口を尖らせる相葉くん。
「じゃあ、相葉くんも櫻井さんに連れて行ってもらわないと、ですね」
相「ちがうよ？俺はAちゃんと行きたいの」
ニッて笑って私を見てくる。
私も相葉くんと行ってみたい、
っていうか行きたいな、
相「え、ほんと？！いこうよ！！」
「え、？」
心の中で呟いていたつもりが声に出てしまっていたらしい。
恥ずかしすぎる
顔から火が出そう
相「よかった、俺こういうこと言ってもいつも流されてたから嫌われてるのかな、って思ってた」
「いや、嫌いだなんて(笑)
嫌いだったら一緒に帰らないですよ」
そっかー！って言いながらなにかすごくルンルンな様子な相葉くんは
相「どこ行こっかな〜」
ってもうプランを考えていて
「や、まず日にちですよ(笑)」
相「あ！忘れてた！(笑)」
だけど肝心なところが抜けてて
相「じゃあ、今週の日曜日とか空いてる？急すぎる？」
「大丈夫ですよ」
１つのことに夢中になると突っ走るタイプだな、って思った。
.
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作者名：aoihmwr | 作成日時：2017年10月25日 19時
