＊本当の気持ち＊ ページ10
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―――放課後
指定された教室に向かう。
赤葦 ｢！｣
赤葦君は既に来ており、私に視線を向けた。
｢·····。｣
私は離れたところの空いている席に座った。
『少し早いですが、全員集まったので委員会を始めます。』
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『―それでは、委員会を終わります。お疲れ様でした。』
皆席を立ち、教室から出ていく。
やっと終わった····。
私も足早に教室を出ると、
赤葦 ｢Aさん｣
｢！｣
赤葦 ｢話したいことがあります。｣
後ろから赤葦君に呼び止められた。
｢早く部活に行きたいから···｣
――パシっ
｢え？｣
赤葦君に急に腕をつかまれて、グイグイと引っ張られる。
｢赤葦君! やめて·····っ｣
赤葦 ｢·····。｣
そのまま少し歩いた先にある理科準備室に入る。
赤葦 ｢――すみません、手荒な事をしてしまって·····。どうしても話がしたくて｣
つかまれている力がふ、と軽くなったのを腕から感じる。
｢·····。｣
赤葦 ｢Aさんが朝言った通り、木兎さんに好きな人がいる事を知っていました。嫌な思いをさせてしまってすみません·····。｣
｢·····いつから、知ってたの····？｣
赤葦 ｢去年、Aさんに木兎さんが好きなのか聞きましたよね？その少し前に木兎さんから相談されて知りました·····｣
――聞いた瞬間また涙が込み上げてくる。
なんで昨日あんなに泣いたのに枯れないの。
｢····そっか、じゃあだいぶ前から、知ってたんだね·····｣
だんだんと声が震えてくる。
｢私の反応が、面白くて·····っ話聞いてくれたり、木兎の話題ふったりしたの·····？それとも、可哀想だなって思って、してたの·····？｣
―――ダメだ。もう止まらない。
赤葦 ｢·····っ 違います！｣
少し強い口調で赤葦君は答える赤葦君
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
