*あなたの好きな人* ページ5
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木兎 「インターハイまであと約2ヶ月かぁ〜気合いが入るな〜!」
「ふふ、いつも以上に気合いが入ってるよね木兎」
木兎 「そりゃあ高校最後のインターハイだからな!」
「そうだね、より一層気合いが入るね」
木兎 「おう!あと応援に来てほしいやつもいるしな!」
―――応援に、来てほしい人?
一瞬固まってしまった。
木兎はサラッと言ったけど、なんだかいつも練習を観に来ているギャラリーの事ではないように感じた。
その途端、さっきまで楽しかったはずなのに、心臓がギュッとなる。
「·····その、応援に来て、ほしい人って?」
――知りたいような、知りたくような。恐る恐る聞く。
木兎 「すきなひと! 」
そんな私の様子も気づくはずもなく、明るい笑顔で答える木兎。
「あ、そ、うなんだ····」
絞りだすようにやっと声を出す。
――木兎、好きな人いたんだ·····。
胸がズキズキ痛みだす。
木兎 「?A?」
不思議そうに私の方を見る。
――なにか言わなくちゃ。なにか。
「び、びっくりした〜 木兎に好きな人がいるなんて。バレー 一筋!って感じだから····っ」
私いま、ちゃんと笑えてるかな。
木兎 「A驚きすぎだろ〜笑 俺だって好きな人くら いいるぞ! でもクラスも違うし、どう行動して良いかわかんね〜から赤葦に話聞いてもらってるんだけど、経験不足だから参考にしない方が良いとか言うし」
「え·····」
赤葦君、木兎に好きな人がいること、
知ってたの····?
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作者名:◎mire. | 作成日時:2021年8月20日 20時